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アドバイス、ありがとうございます  投稿者:parmerhuse  投稿日: 5月 5日(金)02時03分44秒
  諦めず、丁寧に弾きこんでいます。何とかなるかもしれません。せっかく2ヶ月越しで、本番を迎えようと準備してきたので、持って行けるよう、もう少し頑張ってみます。

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バヤン  投稿者:川井 浩  投稿日: 5月 4日(木)11時49分2秒
  Parmerhuse様、ZEN様のお説どおり、バヤンは要するにボタンアコですから、キーの引っかかりはメカ的な部分でおそらく修理可能だと思います。 右ボタンのボディーの裏側にネジでとめた開口部があればそこを開けて引っかかるボタンの位置を調整してみてください。 ビビリはおそらく年式相応のメンテナンスの時期なのかなという気もします。
リードバルブの張替となるといくつかのキーだけであれば比較的容易ですが、バヤンが高年式の場合ほとんど全部とか、かなりのバルブが硬化して反り返っている可能性もあり、その場合にはすべてのリードをはずして、バルブを張り替えた上で調律も必要になる可能性が高いと思われます。 多少のビビリは我慢して使うか、10万円程度まで予算を考えてオーバーホールするかは、ご判断の分かれ目かもしれません。 バヤンやアコーディオンの場合、初回投資金額を抑えて、高年式のものをお求めの場合は、車と同じようにメンテナンスないし、レストアにお金がかかるという方程式は例外なく当てはまります。 バルブの硬化やそり具合については普通のアコと同じですから、Parmerhuse様ならご自身で見ることができると存じます。 大事なのは、バルブはリードの外側だけでなく内側にもついているということで、両方をするにはワックスをはがして、リードフレームをすべて取り去る必要があり、その際、ワックスがリードに少しでも触れると音が狂うということです。 リードバルブの交換は理屈では簡単ですが、実際には細心の注意を要します。 私の場合は大掛かりなものはアコごとヨーロッパに送ってオーバーホールないしレストアすることにしています。 ご興味がある場合にはお声を掛けてください。
 

ビビルのは  投稿者:ZEN  投稿日: 5月 3日(水)21時11分50秒
  原因はいろいろあるでしょうけれど、たいていは笛皮がビビッていることが多いです
ボタン式もピアノ式も鍵盤システム(音の配列)が違っても中身は全く同じですヨ

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バヤンを修理していただきたいのですが・・・  投稿者:parmerhuse  投稿日: 5月 3日(水)12時25分8秒
  こんにちは。7日がだんだん迫ってきて、楽しみに胸が躍っています。さて、当日はバヤンを持参しようと音の調整をし続けてきました。しかし、どうも引っかかるキーがあり、また、音のビビルところがあり、修理が必要なようです。そこで、川井さんにお願いがあるのですが、近々修理をご依頼したいので、お願いいたします。中がどんなふうになっているか、ピアノ式なら自分でわかるのですが、ボタン式は自信がなく、開けられません。当日はHohner Tangoピアノ式で参加いたします。

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未完成  投稿者:川井 浩  投稿日: 5月 3日(水)10時15分51秒
  よく考えれば、いろいろと制約があるアコーディオンという楽器はいまだに未完成なのではないかと思うときがある。 しかし、よく考えれば未完成のまま世に流通してしまっていて、今ではそれがないと生活に不便をきたすといったものが多い。 たとえば、パソコン、あるいはパソコン用ソフトウェア。 この使い勝手の悪さ、日々のアップデートというなの修正、修正が生む別のトラブル、悪用されるほどの脆弱さ。 どれをとってみてもひどいものだ。 人を馬鹿にしているとさえ思えるときもある。 自動車にしても完成したといえるものがあるだろうか。 新車に乗れば気分はいいが、やがては故障、修理、車検が待っている。 高級車にしても程度の差はあれ、厳しくみれば完成とは言いにくい。 どれも人が作るものと思っても、欠陥自動車、構造計画書偽造、手抜き工事、思えば今、暮らしているマンションや一戸建ての家でさえ完成しているとは言いがたい。 購入した、あるいは建立したその瞬間、あるいは多少持続している時間のあいだでなんとか事故を起こさないでいる状態だけをみて「完成」とはいえない。 そうでなければ、シューベルトあの美しい交響曲俗称「未完成」でさえ、あの完璧と思える曲の途中での完成度をもって「完成」と名前を変えてもいいほどだ。 クラシックアコ世界のトップに君臨する御喜美江さんが自分のBLOGを「Top of the world」でなく、「道の途中にて(Auf dem Weg)」と名づけているのはいかにも彼女らしく、奥ゆかしく、道を究めているものとしての真摯な態度が伺えて好ましいが、あの彼女にしてさえ「いえ、まだまだです」と言っているのだ(と思う)。 お正月の年賀状をプリントするインクジェットプリンタも開発された当初は製図用のペンプロッターの代わりだった。それをグラフィックプリンタ、印刷機として使用すること自体に無理があるといわれながら、今日の姿に発展してきており、さらに進化しようとしている。 しかし、思えば「Auf dem Weg(道の途中にて)」というのは、キルケゴール、ニーチェ、ハイデッガーと続く実存主義哲学の大きな認識の一つだ。 WhatからHowへ、SeinからWerdenへ、資本からキャッシュフローへ、発想の転換の必要性を示唆する重要な言葉だ。 「究極のアコ」というのはイデアとして各自の、あるいは大勢の人が認める理想形としては存在する。 その理想形としての「愛」や、「家族」あるいは「夫婦」という概念と同様にWhat、Sein、資本と同類項の古い哲学や観念にわれわれはまだとらわれているのではないか? 自らを解き放てば、実は、シューベルトの「未完成」は「完成している」のであり、御喜美江さんは明らかに世界のトップとして完成しているのであり、いまあなたが使っていて、Enjoyしているアコはあなたが満足している限り「完成」していることになる。 ただ、その「完成」は「イデア」と同一であるかに見えてもあくまで、それは幻であって同一ではない。 ここでいう「完成」とは未完成であることを認識してそれをありのままに受け入れることとでも言えばいいのだろうか。 完成という語彙の用法に自ら矛盾を感じるが、理想形としてのイデアに一歩でも近づこうとするその行為そのものが真理であって、人間としての有限の存在にとっては、天体に輝く星のかなたの宇宙は永遠になぞであり、それはわれわれの理解の及ばないところとあきらめざるを得ない。 人に見えない色を蝶が見、人が聴くことができない音を蚊が聞くのと同様に、高度に熟練した職工やマイスターが作り出すアコーディオンはより完璧なものへの限りない挑戦と進化の証だ。 150年前に世に出たアコーディオンから今日のアコーディオンまで基本形は同じとはいえ、いかにさまざまな開発、挑戦が行なわれてきただろう。 それらのすべてが成功し、後世に残っているわけではない。 世代交代というバトンタッチをしながら、人という連綿と続く存在のなかで、われわれが、固体として喜怒哀楽を歌い、楽しみ、癒し、そしてやがては灰になる宿命の中、いいアコとのめぐり合いはこの許された地上での時間を限りなく豊かなものにしてくれる。 未完成な楽器、アコーディオンを楽しもう。 そして、であればこそ、やはり、いい音への憧れは消えない。 その止まることのない憧れそのものさえ、宇宙の真理なのだ。  

金属疲労・・・  投稿者:ZEN  投稿日: 5月 3日(水)03時00分10秒
  最近の私は勤続疲労、なんちゃって・・・
オーバーホールに10万以上かかるとなると、
一台丸ごと全リード交換、全調律というのは
よほどでなければやらないかも知れませんね
鍵盤の調整やバルブパッド、リードじゃなく
リード皮の交換だったらやるかもしれません

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「やっとの思いで一流のものを」  投稿者:川井 浩  投稿日: 5月 2日(火)22時13分50秒
  奈良のアコ弾き様の、「やっとの思いで遂げた」「イタリアオペラ」鑑賞。いやー、これは貴重だ。 そのときの感激はおそらく一生の宝物になっていると思います。 本物を見る、それも年齢の若い、感受性に満ち溢れている時期に見る、これは貴重ですね。 無理したお金でお金で買えないものを買う。
私の場合、いろいろと高級品や、芸術性の高いものにはあこがれるものの、現実の生活からはとてもそんな物事は無理だったので、イソップの「すっぱいぶどう」を地で行く生活を余儀なくされている年月が長かったせいか、ほとんどの場合「コストパーフォーマンス重視」、「安い、早い、うまい」、「Discount Sale」などがおなじみの生活スタイルが身についてしまいました。 乗ってる車はスバル・レガシー、マニュアル変速、10万キロ走行を中古車で8万円で購入。 普段着のジャンバーは死んだ親父の形見というかお古。 あ、背広も。
しかし、最近でこそ増えてきているが、アコに関してはやっとの思いで買ったScandalli Super VIやSuper L。 これらは実にいい。 Lanzingerのアルペンアコもいい。 Brandoniの丹念なつくりと高級感、小型モデルでも最高級素材を使うところが、実にいい。 Beltunaのアルペンアコもいいし、高級モデルもよさそう。 SEM CIAO MIDIアコを高級アコに組み込んじゃう遊び心、これも楽しい。 あ、また道がそれている。 いや、ちょっと無理をしてでもいいものを手に入れる努力をするということは価値があると思います。 はじめはそれほど高価なもので無くても、手ごろな中古機の高級品などは安いわりに、味わいがあっていい。 新品でも中国品には手を出さないほうがいいですね。 そんな、ことは高級品を触るまではわからなかったのです。 いいものがあるというということを知るという機会に恵まれない人が非常に多いのです。 奈良のアコ弾き様のようにみずから目覚めて、逆境にめげず向上心というか、世界を見る、世界をみて自分の座標軸を作ろうという人はまだ少ないし、そのチャンスにもめぐり合えない人が多いのです。 私のアコショップではたとえ初心者の方にでも、また当分そんな高級機を買う予算も予定も無い人にでも、できるだけ、いいアコの音色と弾き心地も体験してもらいたいと思っています。 まったくの冷やかしはご勘弁いただきたいと思いますが、向上心のあるかた、アコについて知りたいかた、どのようなアコを選んだらよいかで悩んでいる方には、私が体験できた範囲内での道案内をして差し上げたいと存じております。 アコや入門用のアコでも十分楽しめる。 ただ、同じお金を出すのなら、別のチョイスもあるということをお知らせしたいのです。 単にアコの先生から薦められているからというだけで訳もわからずに購入させられそうになっている人を救いたいのです。 そして、やはり、自分が今もっているアコ、ないし買おうとしているアコはどのような場所に位置づけられるアコなのかということを知った上で、購入していただきたいと思うのです。 それは一流のアコを触って見ないとわからないことなのだと思うのです。 あるいは、いろいろなアコに触ることで自分の中にどのアコで自分は満足なのだということを自覚できるようになることなのです。 一流のものに触れ、一流の人に会い、一流の人生を創り上げる。 向上することは楽しいことです。 しかしチャンスはどこにでもあるわけではない。 自分次第とはいえ。
 

re:アコの弱点、アコレス腱  投稿者:ろばの耳  投稿日: 5月 2日(火)21時41分42秒
  川井様 「アコレス腱」に座布団3枚! そして力のこもった懇切丁寧な解説有り難うございました。 アコ留学まで果たされた川井様のご説明は、流石に目から鱗の情報満載の立派なものでした。 後は、アコを手にした人が、どのように育て、あるいは健康管理に努めるかにかかっていると言うことですね。 お陰でこれまでアコと向き合う上で、ともすれば躊躇しがちだった胸の支えがかなり取れた思いです。 川井様は、これまでにも僕がこちらへお邪魔させて頂く以前にも「黄砂」「高温暴露」「結露」「振動」など、他では学ぶことの出来ない有益な管理上の情報がありました。 そして、アコ・ファンに対して率直に情報を開示され、参加者からも率直に情報の提供を求められる・・・そのようなお人柄に惚れ、参加させて頂いた次第です。 どうも有り難うございました。

お教え頂いた情報に関連して、僕の問題提起にはアコの風圧について正圧・負圧の両者を考えなければならない点の記述が欠けていたことをUP後に気付き、恥ずかしく思いましたが、今回教えて頂いたことで、これまで考えてもみなかった概念として「蛇腹の中の風」(直前に、どのバルブがどのような風圧の元で開いていたかなどによって発生するアコの中の乱流)があるらしいこと、風圧によってピッチが変化する(「単振り子」の振動を考えれば振動論的には当然である)ことなど興味深い現象が理解出来ました。 どうも有り難うございました。
 

エンジン載せ換え  投稿者:川井 浩  投稿日: 5月 2日(火)21時21分34秒
  同じアコ奏者でも蚊の鳴くような小さな音で演奏する人と、アコの最大音量で長時間弾く人では同じ年月を演奏しても金属疲労の度合いは当然異なります。 私が聞き及んでいる限りではLanzingerの契約アコプレーヤー、Steyrischの世界チャンピオンDennis Novatoは数ヶ月ごとにLanzinger社にてリードを交換しています。 彼のようなダイナミックな奏法とパワーだと金属疲労でリードが折れてしまうのです。 それも最高級のプロフェッショナル・ハンドメード・リードがです。 普通の趣味のアコ弾きの場合、いくら弾いてもそう簡単にリードが折れることもないと思いますし、金属疲労を起こして役に立たなくなることも少ないと思いますが、それでも、プロのお下がりを購入したりした場合などはリード交換も考えられますね。 勿論リード単体での交換は可能ですし、実際に行なわれています。 現実には調律の失敗とか、素人がアコを開けていじって壊したとかそんな破損のケースもあるようですが。 年式が古くなり、メーカーが無くなったり、メーカーにそのモデルのデータベースが無い場合など、元のリードの素性がわかりにくい場合などはちょっと厄介ですが、大体は修理可能と考えられます。 車のエンジンを載せ換えるように、リードを全取替えて新品時の音を再現するというようなことをする人はどれほどいるか検討はつきませんが、おそらく、限りなくゼロに近いと想像します。 コストを考えると新品を買ったほうがいいように思えるからです。 ただ、アコのモデルによっては価値があることなのかも知れませんね。 ただ、オーバーホールで10万円程度でさえだすのももったいない、どうせなら新品か別の中古品を、と考える人の方が多いように感じます。  

熟年期を過ぎたアコ  投稿者:ZEN  投稿日: 5月 2日(火)18時55分48秒
  弾き込んでいくうちにだんだん鳴りが良くなって、
それもやがて熟年期(ピーク)を過ぎ、
金属疲労でリードがヘタってきたアコーデオンは
リード交換とかするのでしょうか?

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