BacK Number 376


音への影響

 投稿者:zen@北海道  投稿日:2010年 3月31日(水)18時31分52秒
  バイオリンやチェロの細い弦の振動が駒を通じてボディに伝わって、さらに音として豊かに響かせるというような弦楽器の響板の重要さに比べてアコーディオンのボディやフロントグリル(の表面の塗装なりセルロイド)がどれほど音に影響するのかわかりませんが、影響度からいうとリードの振動をまず受け止めて振動するのが、リードブロック(木製のハーモニカの枠のようなもの)、そしてそのリードブロックが固定されている箱が重要のような気がします。
フロントグリルは音を響かせるというよりも、埃よけのカバーであり、それ自体が響いて音を鳴らすという役目はそれほどないような気がします。
実際にどれほど音が違うかは全く同じメーカーの同じ設計の楽器で表面だけセル仕上げ、塗装仕上げ、まったくのウッド仕上げで聞き比べることができればわかるのでしょうけど。
バイオリンやチェロの音響の仕組みについてはたしろさんが詳しいと思いますが。
 

ご説明有り難うございました

 投稿者:たしろ  投稿日:2010年 3月31日(水)16時17分35秒
  流石に簡潔で適切なご説明、感服しました。いろいろ気になることが重なっていたので書こうか書くまいか躊躇していたところでしたが、ここまで整理して書けるのはmonte accordionの中山さんをおいて他には思い当たりません。
ときおりこのような形で整理してアドヴァイスを頂けるのは日本のアコーディオン界にとってとても有り難いことと思っております。
 

セルロイドについて

 投稿者:Nakayama  投稿日:2010年 3月31日(水)15時36分34秒
  セルロイドや溶剤について誤解の恐れがあるので書き込みをさせて頂きます。
セルロイドには燃えやすい特徴はありますが、毒性などはありません。
また、成型の際に使うアセトンについて発がん性は今のところ証明されておりません。
呼吸などで高濃度に吸い込んだ場合の急性毒性はありますが、一般的な溶剤と同程度かそれよりも安全なレベルです。
詳しくは「アセトン MSDS」で検索して調べてみてください。
MSDSは、化学物質等の安全データシートという物で、各種の化学物質に対する、
毒性や消火方法などを記載してある物です。

書き込みの中でサイクロヘキサノールという物が出てきて、ナチスが使ったガスとも出てきていますが、
サイクロは通常化学の世界ではシクロといわれ、環状を指します。
つまり、環状の化合物の名前に広く当てはまりますので、シクロ...という物質は幾らでもあります。
同じ環状でも二重結合のあるベンゼン環とは区別しています。発がん性や催奇形性はベンゼン環の物の方が一般には大きいです。

ガス室で使われたガスはシアン化水素ガスです。つまり、青酸ガスです。
書き込みではチクロガスと書かれていますが、これは使われた青酸ガスの商品名、チクロンBの事です。
シアン化水素は環状化合物では無いので、シクロやサイクロという言葉とは無関係で、商品名がチクロンBだったという事です。

いずれにしても、セルロイド、アセトンとは全く無関係な話です。
また、セルロイド、アセトンは一般的な化合物ですので、少なくとも日本では製造、取扱いに禁止はありません。
製造、貯蔵に関する危険物取扱いに関する法令はあります。
セルロイドのポピュラーな物では、ギターのピックや、卓球の球があります。
アセトンは、より毒性の強い溶剤の代用として使われています。
規制についてはヨーロッパに於いても同様だと思います。
でなければ、アコーディオンは全て塗装になっている筈です。

セルロイドがアコーディオンに使われている理由は幾つかあります。
加工が容易である事。アセトンで柔らかくでき、曲面にフィットします。加熱は必要としません。
どこかで加熱して柔らかくするというネットでの記述もありますが普通はしません。
長期耐久性がある事。長期に渡り表面光沢を維持します。淡い色は黄変しますが。
硬度がある程度あり、傷ついても修復が容易である事。
象牙の様な独特な手触りがあり、光沢と過剰に滑らないという性質を併せ持つ。
などなど、色々な理由があります。
逆に言えば、塗装のアコーディオンは、損傷した場合の修復の困難さや、衝撃などの外的要因による損傷に弱いと言えます。

セルロイドやアセトンの話は塗装アコーディオンを得意とするメーカーの噂話しだと思いますが、
イタリアのメーカーはそういうゴシップが好きなので、聞いた話はそのままウェブで載せない方が宜しいかと思います。
どこかにビクトリアの工場が無いとかいう事もありましがが、そんな事もありません。

無塗装、塗装、セルロイドのアコーディオンで音が違うか?という話ですが、
例えば、ビクトリアでは木目の無塗装楽器とセルロイドの両方があるので、ショールームで聞き比べれば差がわかるでしょう。
私個人の感覚では、アコーディオンの表面の違いよりも、リードの留め方、ボディーやリードを固定する木の材質の影響の方が影響が強いです。
これはネットで他人の話を聞くのではなく、自分で確認しないと分からない事だと思います。
長々と失礼いたしました。
 

「アコーディオン弾き」のバック弾き

 投稿者:とよさん  投稿日:2010年 3月31日(水)10時59分42秒
  先日、テイチクから連絡を受けてご報告したアコーディオン奏者名が違っていたようです。
ちあきなおみの「アコーディオン弾き」のバック弾きのアコーディン奏者名が水野弘文さんであると前回報告しましたが、再度調査をしてみたらそれは間違いで、ライブ音源である為に奏者を知っている人がいなかった とのご返事を頂きました。

訂正を入れます。
 

どこの会社の接点復活スプレーでも

 投稿者:pくん  投稿日:2010年 3月31日(水)01時48分14秒
  たいして成分かわらんとは、おもいますが、一応、スプレー缶に、かかれてある注意書き見たら、オランダ語、チェコスロバキア語、英語、イタリア語、ドイツ語、書いてあったけど、日本語なかったんでくわしいことはわからんかったけど、(ふざけてゆってるわけじゃあないですよ、ときどき日本語説明がきもついてるせいひんもあります)いずれにしても成分は、かいてなくって、揮発性であること、50度以上の場所に保管しないこと、こどものちかくにおかないこと、などの、ありきたりのことが、かいてありました。

それでですねえ、つい最近このスプレーが、あやまって左腕に大量にかかってしまったんですが、ちょっとわかりにくいかもしれませんが、その写真です。
あんのじょう、皮膚ガンが、はじまってるのが、みなさんわかりますか?


てゆーのはうそです。これは、長年アコーディオンやってる左腕のあざです。名探偵コナンは、うでをめくって、容疑者が、アコーディオンやってるかどうか、確認するらしいです。
 

Phillips社製接点復活スプレー

 投稿者:川井 浩  投稿日:2010年 3月31日(水)00時19分3秒
  そのPhillips社製接点復活スプレー情報は貴重ですね。 ただ、これも揮発性が強い場合は、注意書きを良く呼んで、あまり吸い込まないほうがいいかもしれません。 もっとも、最近のEUは健康に関する規制が相当に厳しくなっているので、人体に害を及ぼす危険性のあるものは発売禁止にするか、少なくとも注意書きを書くように要求しているはずです。 揮発性の強いものについては、せめて注意書きは読んだほうが無難かも知れません。 老婆心まで。  

ほいじゃあなんでセルロイドだったのか?

 投稿者:  投稿日:2010年 3月30日(火)14時58分3秒
  体に悪いセルロイド、いや、製造工程で体に悪い溶剤使うセルロイドが、ほんならなんで、いままでつかわれてきたんか?てことかんがえたら、それは、やっぱりセルロイド貼りにしといたら、楽器表面に傷つきにくい、よごれとりやすい、からですかねえ?
塗装方式は、それにくらべると、傷つきやすい、塗装はげやすい、お醤油のしみがとれない、などのデメリットがあるのでは?

一方セルロイドは、野外での演奏の可能性の高いアコーディオンで、太陽光線で、だんだんこのセルロイドが、きばんできちゃないいろになってくる、とユー問題があります。
このきばみはどーやったらとれるか?掲示板にいっかいかかれてあったことあったよーにおもいますが、p君はどーしてるかとゆーと、フィリップス社製の、電気製品用の接点復活スプレー、かけてごしごしふいてとってます。これは超おすすめです。セルロイドの汚れ、黄ばみは、接点復活スプレーです。あきらめていたしみがうそのよーにとれます。
 

塗装

 投稿者:川井 浩  投稿日:2010年 3月30日(火)07時59分55秒
  セルロイドの禁止で、エコに対する対応が早いメーカーは塗装に変えている。 Beltunaのアコはすべて塗装です。 Borsiniも基本的にすべて塗装になっています。 それでもお客様の要望によってはセルロイドでの製造もあるようですが。 BrandoniもWoodyシリーズを全面に出しているのはエコロジーという面を強調する意味もあります。 もちろん、Woodにクリアラッカー仕上げということです。 しかし、価格を下げるために、セルロイドにWoodyな塗装をするというメーカーがいたりもするので、これはどうなの? という場合もあります。 エコにいいものは経済的には高くなる場合があり、そこを人類は許容できるのか? 日本の25%エネルギー削減は達成できるのか? 抜け駆けする国をどのように罰するのか? 電気を使用しないアコ演奏は世界に貢献している。  

セルロイド

 投稿者:川井 浩  投稿日:2010年 3月30日(火)07時53分28秒
  その昔、というか、つい最近までセルロイドは身近な材料でした。 あ、今でも多く使われているのでしょう。 しかし、T.Tanakaさんの情報どおり、その固いセルロイドを成型するためにまずはやわらかくする必要があるので、それに使用されるアセトンという揮発性の溶剤が発がん性があるので、ヨーロッパでは使用禁止になっています。 溶剤というのは物を溶かす性質のほかに、赤血球が人間の肺で酸素と結合するよりも早く、あるいは強く結合してしまうため、アセトンを吸いすぎると赤血球が体内に酸素を取り込めなくなってしまい、いわば酸欠状態に陥ります。 そうするにシンナーをすってラリルのと同じことです。 で、これも同様ですが、やがては死に至るやばい遊びごとで、タバコのニコチンを吸ってふらっとくるのはこの軽度のやつと思えば、タバコもそろそろ本気でやめたほうがいいのではないかと小生は思いますが、もっとも、酒もたばこも無い人生は意味がないという考えの人もいるし、酒もタバコも、ばくちも女も、やらなくても、食べすぎ・肥満で死ぬ人もいるので、ものは考えようですが、少なくともアセトンはやばいらしい。 ちなみに、溶剤の中には最近デジタル印刷技術の普及で溶剤系インクジェットプリンターなる印刷機があり、インクの乾燥を早くさせるためにサイクロヘキサノールなる揮発剤を入れている場合があり、これも発がん性が問題になっている。 サイクロとはドイツ語読みすればチクロ、チクロガスとはナチがユダヤ人大量虐殺したガス室で使用したガスのことで、ようするに酸素よりも赤血球との結合が早いため、これを吸引すれば酸欠状態になり、やがては死にいたる恐ろしい毒ガスでした。 日本軍も毒ガスや細菌を研究し、戦争の道具として開発していたが、その開発や製造の指揮をだれがどうとったのか、どこで研究製造していたのかは、闇から闇に葬られ、政治犯の名目で逮捕された人などを人体実験していたかどうか、いなかったのか、占領地の人民をそんなもので苦しめなかったのか、今はだれも問う人も、答える人もいないことも恐ろしい。 あ、あんまり発言すると憲兵にしょっ引かれる、という時代がつい最近まで日本にもあったことは忘れてはなりません。 東ドイツでは20年前までありました。 北朝鮮ではいまでもあります。 ロシアのソルジェニーツィンのようにスターリンを批判して国外追放になったり、最近では中国の民主化運動に対する弾圧など、まだまだ世界はこの掲示板ほど自由ではない。 もっとも、この掲示板にも独裁者がいて、ときどき食べ過ぎ・肥満という病気をも、話がどんどん変わって何を言いたいのかわからなくなる人がいます。私です。 すみません。  

セルロイド

 投稿者:zen@北海道  投稿日:2010年 3月30日(火)07時41分15秒
  ニトロセルロース、硝酸セルロースなど火薬の原料が使われていて燃えやすかった
セルロイドには樟脳のような独特の匂いがありました
昔は映画のフィルムにもセルロイドを使っていたので映画館の火事が多かったようですね
やがてプラスチック製の不燃フィルムに変わり、映画館の火事が少なくなった
いまは映画館でもフィルムを使わない、デジタル配信だそうですが・・・
ピジーニも最近フロントグリルにプラスチックを使うようになったのかも知れません