BacK Number 347


もうすぐクリスマスですね

 投稿者:208236  投稿日:2009年12月 6日(日)16時34分7秒
  皆さんは、この時季になると、どんなクリスマスソングをアコーディオンで弾くんでしょうか。
p探偵さんは、Ponte Sistoでソリスベリを演奏しました。
★ Sleigh Ride - Leroy Anderson
http://www.youtube.com/watch?v=0rl-kSVJOXo
こちらはカナダのFloさんです。
★ Holly Jolly Jingle Bell Rock
http://www.youtube.com/watch?v=WS4_7YtpkV0
ドイツのLisaさんの音色は美しいです。
★ Stille Nacht
http://www.youtube.com/watch?v=BFH9uEF5TxY
 

日本の年金制度とアコ

 投稿者:川井 浩  投稿日:2009年12月 6日(日)14時15分28秒
  カブトガニ様からのレポートを読むにつけ、日本における年金制度が実質上破綻していることを感じます。 逆にアコが弾けるということが年齢に関係なく収入源になるということはひとつの大きな救いであると思います。 私がドイツで習っていた老齢の楽師も音楽家であってよかったと常々言っていました。 戦争で疲弊した庶民に聞いてもらい、感謝され、お金までいただいて、ほかの人が就職で困っていたときも仕事にあぶれることはなかったと言っていました。 そして、かなりの高齢になっても僕やほかの人にアコやその他の楽器の指導をして結構生活の足しになっていたようでした。 年金制度の崩壊そのものへの議論はさておき、音楽をやることはそれだけ保険に入ったようなもの。 いまからずっと練習して人様に聞いていただいたり、練習の面倒をみてあげれば、いくつになっても多少のお金はいただけるということは心強いことだと思いません? もちろんアコ一本で蔵も建て、屋敷もつくり、となるにはかなりの修行と努力と運が必要かとは思いますが。  

老楽師の現状

 投稿者:カブトガニ  投稿日:2009年12月 6日(日)09時56分45秒
  たしろさま、
50数年バンドマンをしてきた今の生活は、真面目に(?)「国民年金」を払い続けたので65才から7万何がしかの年金の受給を受け、健康保険も「後期高齢者医療保険」があり、7月の胃がん手術も保険のカヴァーで助かりましたが、家内と二人合わせて15万程度の年金では83才の私が未だアコーディオンを弾かなければ生活は苦しいです。
昔のバンドマンの多くは国民年金に加入していない人が多かったので、その人たちはどんな生活をしてお見えか心配です、お恥ずかしいですが是がバンドマンの成れの果てです。
ヘブン・アーチストの方々もそれだけでの生活は厳しいのではないでしょうか。
 

すずきさんちの♪忘年会だヨ! 全員集合♪

 投稿者:川井 浩  投稿日:2009年12月 6日(日)09時36分28秒
  茨城県取手市のすずききよしさんからご連絡をいただきましたので、掲載しますね:
                  記
すずきさんちの♪忘年会だョ、全員集合♪
とき: 2009年12月20日 13:00開場、 13:30開演
ところ: 柏スタジオWUU(ウー) (JR柏駅・東武野田線柏駅より徒歩2分)
     柏駅東口前通り、イトーヨーカドー前、マクドナルドの隣のビル5F
     Tel:04−7164−9651
出演: すずきさんち、 岡大介、 真黒毛ぼっくす
チャージ: \2,000.-+ドリンク(前売り\1,700.-+ドリンク)
      未就学児:無料 小学生 ドリンク飲み
      中高生:\1,000.-+ドリンク
お問い合わせ: 0297−74−8160
                            以上
年末の日曜日の午後、アコーディオンの音色に普段はなかなか聴けない曲に身をゆだね、ドリンクもあり、ゆったりと過ごしたいもんです。 私もいってみようっと! だって柏だし。 その日にアコを見に来たい人は午前中にお願いね。 昼からアコを聴きながらドリンクができるなんて! あ、ドリンクに気が向いている自分を感じる。 でも、それもふくめて楽しいアコ演奏になりそうですね。 すずきさん猛練習中でしょうか?
 

ヘヴンアーティストの活動を支える経済的・文化的仕組みはあるのか?

 投稿者:たしろ  投稿日:2009年12月 6日(日)08時58分28秒
  >芸術とは、生きることだ!
いつもながらPくんのタイトルには感心することが多いが、特にこのタイトルは迫力満点。で、素朴な疑問だけど、日本にはヘヴンアーティストの活動を支える経済的・文化的仕組みはあるのか?ということ。

自分自身はどうかとと言えば、まずそのような場に直面したとき、立ち止まらず足早にその場を離れるのが常。それでも一度だけ立ち止まったことは有ります。その時はいろいろ感心したり感動するところがあったので紙のお金を投じたけれども、それでもチケットを買ったりなにがしかの“モノ”と引き替えるような行為を伴わないことに違和感を覚え、不慣れな自分を感じました。そう、何かの集会などでカンパ袋が回ってくるときもそうだし、観光地などで突如目の前にお賽銭箱が現れたときにお賽銭を投げるときも(無宗教の自分としては)何か違和感を覚えるのであります。そう、赤い羽根も嫌いだ。小学生を並ばせて黄色い声を張り上げさせているが、何らかのお金を投じて羽根を付けてもらうことも含め、そこには偽善や変な優越感を感じさせてしまう仕組みがたまらなく嫌だ。

以下思いつきのまま書きますが、まず気になることはヘヴンアーティストは病気や怪我をして稼げなくなったときどうなるのかと言うことです。短期的には医療保険はどうなっているのか、長期的には年金制度とのかかわりはどうなっているのか。個人年金に加入したり何らかの保険に加入しないと、親族が面倒を見てくれない限りのたれ死にするしかないのかということ。

若い人たちのことは殆ど知らないけれど、フリーターはそのあたりはどうなっているのかといったこともあります。要するに、どのような先の見通しの元でそのような選択をしているのか、社会がそれを許容しているのかといった問題です。

次にチップ社会との関連。欧米社会などは、何らかのサービスの対価として一定水準のチップの授受が社会のしくみとしても成立しているようにみえるけれど、また宗教との関連ではいわる施しという慈善活動が息づいているように見えるけれども、そのようなものが殆ど存在しない現在の日本での経済活動としてみると、ヘヴンアーティストの活動はどのような位置づけのものとなるのか。単なる趣味に対する多少の実益という曖昧な状態ではどうにもならないように思うがどうか。(ワシントンだったか、銅像の格好をしたモノの前を気づかずに通り過ぎたらいきなり追っかけてきて同僚が悲鳴を上げたことを思い出したが、この手の缶を置いたり持ったりしている銅像型のアーティスト?もかなり増えたような気がする。)

自分の場合は70代の年金生活者だけれども、この辺りのことについては何にも知らずに過してきたことが恐ろしいように思います。
 

芸術とは、生きることだ!

 投稿者:とっことっことん  投稿日:2009年12月 5日(土)05時25分48秒
  クルーゾー巡査の警告にたいしてこのボタン式のおっちゃんは、あるていどpくんのいいぶんと共通するもんのことゆーてますねえ。つまりお金もらってるノンはお猿さんで、この彼の演奏との因果関係が成立しない、という、正当化です。
p君もおんなじで、自分の演奏と、じべたにひらいておかれているそのリュックサックにおちていくコインとは、何の因果関係も無いのだ!が、僕のモットーです。

実際にはローマの流しは、ほとんどが川井氏のいう、地下鉄の中などでろくでもないゲリラ演奏して逃げ場のない乗客に金をせびる、このタイプのもので、たとえば、外席のあるレストランの前で、何曲かやって、その後せびりに各テーブル周り、ほんでまたちがう外席のあるレストランの前にいっておんなじことする、という悪質なパターンがほとんどです。流しは、ほとんどが、ルーマニア人か、トルコ人の本当に流れ者で、あるいは、どこかのうすぎたないばしょでうまれた誰の子かもわからん、国籍不明者であるばあいもあります。

しかしながら彼らはやっぱり、ものごころついたときから、あるいはうまれたときからすでに、生活の手段としてそういう何らかの芸を身につけて、あるいはみにつけさせられて、とにかくそういう人生おくってるわけであります。

それかんがえると、東京都のやりかたは、ライセンスとることできるような環境にある人をまず保護してしまい、つまり、素人の趣味でやってるような連中の方がそのヘブンアーティストになりやすくて、せっぱつまって朝8時にはスタンバイさせてる連中の生活を、おびやかしてることになります。もっとも、陸続きのこことははるかにちがい、日本は、断然びんぼうなくにからやってきてる外国人が少ないだろうから状況は、ちがうとはおもいますが。

東京都のこの制度は、確かに、そのおかげで悪質なものが、はびこりにくくなってるとおもいます。というか、日本は、ここに比べて、断然悪質なものが少ない。しかし、なんでもかんでもこういうふうに、国が決めてしまったら、それをはみでるもんは、いきてゆけない。ここに、このあとつづくたしろさんの、日本の西洋音楽の歴史論につながっていくかもしれないとはおもうのですが、おおざっぱにゆえば、やっぱり、くにがこうだときめたもんだけについていって、それいがいのものを、体験することを恐れ否定する傾向は、やはり日本は、他の国以上にあると思います。もっとはっきしユーたなら、たとえば、音楽家やったら、どこそこの大学でて、ヨーロッパに行ってだれそれにならってきました、ゆーのがみとめられるライセンスになって、そうじゃないもんは、体験せずしてはなから否定する、という風潮です、。

僕の知る限りではローマでは、路上芸の、とりしまりは、とくにここは、かんこうのまちなんで、いっつも、やってるんですが、逮捕まではしないのです。なぜかというと、完全にこういうのをシャットアウトすると、犯罪がふえるからです。日本に比べてここは、ものすごく悪質なものがはびこります。それがまあ、大胆な、にんげんのいきざまなんですよ。

ちなみに、バブル崩壊の前、僕が、パンテオンのちかくでやってたころ、やはりこのころは、景気も良かったんで、2じかんくらいで10万リラ、こえることもありました。つまり、リュックサックの中は、パチンコ状態でした。そんなときに、その場所でつづけることにたいするマージン要求してきたのは、マフィアでも、その、本来の縄張りであるルーマニア人でもなく、担当地域の警官だったのでした。これくらい、日本に比べるとほかのくには、みだれてるんですよ。
 

ヘブンアーチスト

 投稿者:川井 浩  投稿日:2009年12月 5日(土)01時20分5秒
  P探偵ご指摘のヘブンアーチスト制度に関する違和感は私も持っております。 たしかに、海外でも営利目的のストリートミュージシャンはライセンスが必要だと言っているのは、ピンクパンサーのクルーゾーが警部になる前の巡査時代に街角で怪しきアコ弾きを警告するシーンにも出てくる。フレンチ訛りに聞こえるようにライセンスをラソーンスなどと発音していますが。
The Return of the Pink Panther - Hilarious
http://www.youtube.com/watch?v=mQAMvmi1Zwk
で、そもそも道端で営業するということの歴史的背景は寺の営繕費用を捻出するためにお坊さんが考えた縁日や祭りと結びつき、そこに呼ばれた露天商や演芸を見世物としてお金を集めるビジネスとそこから一定のピンはねをしてお寺の営繕費用に充てたお坊さんの行為から、発展・変化し、縄張りの管理などがやくざの仕事に変わっていく過程も示されている。下記の説明は極めて面白い。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9A%84%E5%B1%8B
いわば縄張り争いや、やくざなどの資金源にならないようにするために、公共体が基本的にそれらの入り込むすきを無くして、自らが縄張り管理をしていると説明をうければ納得がいく。 もっとも、このお上主導のライセンスの供与の基準などについては小生は詳しく知るものではないが、お上主導と聴いただけで、JALなどに寄生する天下り組の役人のことが頭に浮かんでしまい、どうにも食欲が無くなる。 さりとて、それを仕切るのをやくざや暴力団に任せる気もしない。 せめて役人が仕切るヘブンアーチスト制度がトレラントで血の通ったものであって欲しいと念じるばかりだ。 一方、地下鉄の中などでろくでもないゲリラ演奏して逃げ場のない乗客に金をせびるしつこい行為も願い下げだ。
上記のことがらから、営利行為ではない屋外演奏は基本的にライセンスが不要であると認識するにいたったのですが、この認識は正しいのだろうか?
 

アコーディオン以外でも

 投稿者:ZEN  投稿日:2009年12月 4日(金)22時09分54秒
  チェロ奏者などは楽器がけっこうな大きさになる(アコーディオンより大きい)ので困っているでしょうね  

JALの冷たい対応

 投稿者:川井 浩  投稿日:2009年12月 4日(金)18時22分23秒
  カブトガニさんからのメールです。 JALの丁寧な中にも冷たい対応がありありとうかがえる回答ですね。 残念です。 これではJAL利用者がさらに減るかもしれません。

                      記

今月1日からの国内線航空機機内持ち込み荷物制限強化についてJALに問い
合わせましたところ、下記の回答を頂きましたのでお知らせします。

Sent: Friday, December 04, 2009 10:10 AM
Subject: 角谷 精三様 JALグループからの回答 受付番号127702


> 角谷 精三 様
>
> この度は、楽器の機内持ち込みに関しましてご意見をお寄せいただき、恐縮
> でございます。当社のサービス全般を所管いたしますカスタマーサポートセ
> ンターより返信させていただきます。
>
> ご承知いただいておりますとおり、12月1日より国内線の機内にお持ち込み
> いただける手荷物のサイズが、当社グループを含め国内航空会社間で統一さ
> れ、規定サイズを超える手荷物を機内にお持ち込みいただくことができませ
> ん。これまで大きな楽器を機内にお持込いただいていた他のお客さまからも
> 角谷様のように、お預けいただくことによって楽器が破損するのを心配され
> ているお気持ちをお寄せいただいております。国内航空会社、定期航空協会
> の統一した取扱いとしてスタートしておりますため、直ぐに楽器だけを規定
> の対象外にすることは些か困難な状況ではございますが、角谷様のご意見は
> 担当部署に報告させていただきたいと考えております。
>
> この度の国内線手荷物の取り扱いの変更に伴い、角谷様をはじめ、音楽家の
> 皆さまのご心配なお気持ちをお察し申し上げますが、何卒ご理解賜りますよ
> うお願い申し上げます。これからも当社グループにご愛顧を賜りますようお
> 願い申し上げます。
>
>
> 株式会社日本航空インターナショナル
> カスタマーサポートセンター
> マネジャー 納田 洋一
>
> PCV/K-127702SK91
>
> ----- Original Message -----
>
> 私はプロのアコーディオニストで楽器をソフトケースに入れ今まで時々機内に持ち込みしていましたが、今月から厳しくなった制限ですと楽器の持込が出来なくなり仕事に支障がでます。
> カウンターで楽器を預けますとソフトケースでは楽器が壊れて旅先で演奏が出来なくなります、なんとか楽器は制限外の措置を望みます。
                                      以上
預ける荷物は重量オーバーでも追加料金で乗せてもらえる(これも馬鹿高いが)。 せめてアコや楽器の類には優遇策を講じるとか、もう少し血の通った営業はできないものか? 親方日の丸で赤字垂れ流し、天下りにぼろぼろに食いつくされてしまったJALにはもはや自力で離陸する上昇力も残っていないのかも知れない。
 

日本の西洋音楽教育−そのルーツを訪ねて(1)

 投稿者:たしろ  投稿日:2009年12月 4日(金)07時00分2秒
  1ヶ月半ほど前になりますが、10月17日のP君の書き込みに次のような証言がありました。(掲示板のBacK Number 337 参照)
>たとえばですが、すくなくともぼくのしってっるかぎりでは、ローマでは、公立の小中学校では、音楽の授業はないです。

◎西洋音楽は日本にどのように入ってきたのか
楽しく賑わっている掲示板に割り込んで固い話をするには気が引けるけれど、お約束もありましたのでまずここから始めましょう。

1.前史(音楽の授業には結びついていかない)
種子島へのポルトガル人の漂着で鉄砲が伝えられたのを契機として東洋の外れの日本の存在が西欧に知られるところとなりますが、1549年にフランシスコ・ザビエルが鹿児島に渡来してキリスト教を伝えます。九州ではキリスト教の急速な普及が進んだようで、1582年にはキリシタン大名大友宗麟らの名代として天正遣欧少年使節が派遣され、ポルトガル国王やローマ皇帝への謁見やメディチ家の舞踏会に招待されるなどの体験を経て1590年には帰国していますが、帰国の際にグーテンベルグ活版印刷機や地図と共に西洋楽器を持ち帰っており、翌1591年には豊臣秀吉の前で西洋音楽(ジョスカン・デ・プレの曲)を演奏しています。つまり、キリスト教の布教活動と西洋音楽とは儀式の様式上でも密接な関わりがあったわけで、日本でもこのような経過を辿って普及が進むかに見えました。

しかし、キリスト教の急速な普及に対し1587年のバテレン追放令、1629年の踏み絵、そして1637年の島原の乱を経たことでキリスト教の影響力は厳しい監視のもとで封鎖され、1639年には鎖国令に至るわけですが、この鎖国をもってポルトガル人は国外追放となり我が国への西洋音楽の影響はひとまず封殺されてしまいました。当時記譜法や録音などの技術が有れば様相は全く変わったものになっていたでしょうけれど、ともかくこのことで普及・伝承の手段を失って消滅せざるを得ませんでした。当時持ち込まれた西洋楽器が現存しているかどうか解りませんが、多分キリシタンを恐れる人たちの手によって焼却処分されたのではないかと思われます。

なお、鎖国に伴い、わずかに長崎の出島がオランダとの交易の窓口として設けられましたが、オランダ人とて武装と宗教活動の規制のもとで居留を許された、出島へ入ることが出来たのは日本人だけで、オランダ人の入国はシーボルトの例を除いて一切許されなかったと言うことですから、医術の伝授などの文化伝承はあっても音楽とは全く無関係な存在とだったようです。

続きの展開は、日本が鎖国を解くことになる黒船来訪まで待つことになります。