BacK Number 324


re:煩悩  投稿者:たしろ  投稿日:2008年12月19日(金)14時50分47秒
  カブトガニさんから「渇」を頂いてしまいました。ご指摘は全くその通りですが、表題の「煩悩」と、特に「渇」の部分だけは残念に思います。
僕は多様な音楽への多様なアプローチに対して、それを自分が取り入れるか否かにかかわらずどのような趣味や価値観も容認する立場です。また、取り組んでいる課題も「煩悩」に左右されてのこととは思っていません。

今回頂いた「煩悩」の表題と結論の「渇」は、相手(多分これは私のことと思われますが)の立場や考えを否定し、その誤りを糺す場合のお叱りと理解されますが、これは如何に何でもちょっと厳しすぎのように感じられ、カブトガニさんの本旨ではないように思われますが如何でしょうか?

また、このような真剣な討議はアコ文化の向上のためと考えていますので、「雰囲気」だけで削除されることのないように管理者の川井さんにもお願いします。
 

ご無沙汰いたしております。  投稿者:ふつぞう  投稿日:2008年12月19日(金)08時20分57秒
   すんません、なかなか書き込む時間が取れなくて。えーっと、今月頭に都内でVアコのセミナーなるモノに参加してきました。Vアコ開発担当者の方がPRとしてお話をなさっていたんですが、Vアコの世界大会がある、という話が面白かったです。世界15か国から代表が参加して競うんですが、そこで「Vアコの審査基準って何ですか?」という質問が出ました。なるほど、確かにわざわざVアコのみのコンクールを開催しているわけですからね。
 で、担当者の方は「審査基準は6つある」と前置きして4つまで説明して下さいました。
A:技術(当然のことですね)
B:オリジナリティ(他人の曲でも構わないが、解釈や表現にオリジナリティが反映されているかどうか)
C:知識(つまりVアコの特性をどこまで理解し、使いこなせているか)
D:コミュニケーション(これは翻訳担当の方が、たぶんと前置きした上で「観客とのやりとりや、観客に向けてのアピールといったもの」と説明していました)

 Dもちゃんと審査項目に入っているのが興味深かったです。日本の各種コンクールならばA偏重になっていたでしょうが、AはもちろんDという要素も見逃せないというあたりは、おそらく主催者だけでなく欧州全体の考え方なんだろうと推察しました。
 他の楽器って大抵これでしょうね。ギター始めてたった数曲しか出来なくてもとりあえず人前で弾き語りしちゃえ、とか、バンド作っちゃえ、といった感じで。関東の某アコ愛好者の方からうかがった話ですが、いつぞやのベロラバに若いアコクラブメンバーを連れていったところ、技術面ばかり見て、アピール面はまるで理解できなかったとか。目の前で観客の反応を見ていながら、そうした面を評価できないのはおかしい、と彼は嘆いていました。
 日本のアコ界だけなんでしょうか。アコの技術を高めるのみに専念してなかなか人前で演奏しようとせず、せいぜいクラブや団体が主催する発表会の場のみで演奏し、観客へのアピールやらコミュニケーションは「これみよがしのスタンドプレー」的にさげすみ、演奏する側も聴く側も同じ世界、同じ顔ぶれの方々で固められているというのは。
 アコも楽器なんですから、音楽として楽しいから弾いてみた聴いてみた、というノリがもっともっと出てきてもいいと思いますし、お客さんとコミュニケーションをもっと積極的にとってもいいように感じます。世界全体ではポピュラーな楽器で、決して特殊楽器じゃないんですから、内輪だけの楽しみという枠から外れて、もっと一般の方々にアピールしてもらいたいなな、と感じた一日でした。その日都内のあちこちで聴いたプロの方々の演奏は、一般の方々にも十分アピールする素晴らしい演奏ばかりでした。
 

仏の道?  投稿者:MIDIAKI  投稿日:2008年12月19日(金)07時49分37秒
  川井様、感想有り難うございます、仏の悟りまで進むとは思いませんでしたが、アコーデォンは見方を変えると、これほど合理的に割り切って演奏を楽しくできるシステムは他に類を見ない気もします。
案外、知らず知らずのうちに、そのシステム、音色にのめり込み、数台、あるいは数100台?と所有したくなるのかとも思ったりします。あぁ、お金が足りない、なんまいだぁ
 

煩悩  投稿者:カブトガニ  投稿日:2008年12月19日(金)07時44分30秒
  出演料を頂いて人様に聴いていただくプロ・アコーディオニストは、それなりの聴くに耐えるレベルの音楽を提供する義務がありますが、それ以外のアマチュアは演奏技術の研鑽に励むのは良い事ですが、それが苦しみになっては主客転倒、音を楽しむ音楽になりません。
人様に聴いて頂く時はご自分の技術に合って、尚余裕を持って弾けるレベルの曲を表情をつけて弾けば聴く人の心に伝わるでしょう、何回弾いてもミスが無いところまで仕上げた曲なら安心して聴けますが、例えばむちゃくちゃ早くてフレーズの切れ目も分らないような弾き方とか、難しいコード連続で主旋律が聞き取れないような演奏は聴いていて息が詰ります。
プロの方にもたまに見受けられます、心しなければなりません。
易しいメロディでも感情を込めて唄えば聴く人は感動します。
余計な煩悩は除夜の鐘と共に捨てましょう。渇!!!
 

アコーディオンのすばらしさ  投稿者:川井 浩  投稿日:2008年12月19日(金)06時43分54秒
  MIDIAKI様のご投稿でハッとさせられたり、ホッとなさったりしたかたがいらっしゃるのではないでしょうか? あまりにもアコを愛するがあまり、あまりにも理想を追い求めるあまり、愛される人が、あ、愛されるアコが負担に感じてしまうのではないかと危惧します。 幸いにして、人と違ってアコは愛されすぎたり、期待されすぎたりしてもアコのほうから三行半を出すことはありませんが.... これが彼女だったり彼氏だったとしたらかなり窮屈に感じていつかあなたを見捨てて、ありのままの自分を愛してくれるMIDIAKIさんのような人のもとに走ってしまっていたかも知れませんね。 アコを愛する気持ちはみな同じ、アコをもっとすばらしいものにしたいと思う気持ちも皆同じ、で、それらはどれもすばらしいことなんですが、ありのままのアコを愛してあげる気持ちも大事なのだと思います。 それは当然皆さんお持ちなのだと思いますが、アコを愛するあまりの苦しさの吐露ばかりを読んでしまった人は誤解したりショックを受けたりするかもしれないかななどとも思いました。 すべての楽器には特徴があり、限界もあるように思えます。 100%の理想の楽器というものはまだ無いのだと思います。 人間の夢と希望と理想と欲望が楽器の進化を生み、その進化が人間の心の渇きを癒しつつさらに渇きを増大する。 喉が渇いてビールを飲めば、飲むほど喉の渇きを覚える、のとは原因が若干異なるようですが、すばらしい楽器アコーディオンというものがいてくれて、そのすばらしさが素敵なので、もっとすばらしいものが欲しくなる。 これは人の業であり性であり、煩悩であります。
観自在菩薩。行深般若波羅密多。時照見五。
蘊皆空度。一切苦厄。舎利子色。
不異空空不異色色。即是空空。即是色。
受想行識。亦復如是。舎利子是。諸法空想。
不生不滅。不垢不浄。不増不減。是故空中。
無色無受想行識。無眼耳鼻舌身意。
なんまいだ、なんまいだ、なんまいだ。
 

合理的な楽器  投稿者:MIDIAKI  投稿日:2008年12月18日(木)13時20分45秒
  名探偵、たしろ様、皆様方のアコーデォン編曲について研究の結果は各々の方共、素敵な提案と、理想像など読ませて頂き参考になります。
私は、アコーデォンのストラデラ方式そのものは、発明制作したダミアン?の原型を元に諸先輩が、難曲でも楽しく、手軽に弾ける様、改良を重ねた結果だと思っています。
ですので、本来の楽器で弾いたよりも、音色、和音構成などに無理が有って弾けなくとも、程よくも割り切って楽しめれば良い気がしています。
何処にでも持ち運びが出来て、程よい音量が有り、大体の曲も、それ程遜色が無く弾ける楽器は、アコーデォンだけの持ち味でもあるので、それを生かして楽しく弾きましょう。
最近は、MIDIと生アコーデォンの重奏を考え奮闘中です、まだまだ公開というまでは行きませんが楽しみたいと思います。
 

アコの一つだには  投稿者:たしろ  投稿日:2008年12月18日(木)00時09分51秒
  今の僕にとっては「タコの一つだに」と読めてしまいます。あぁ。タコ喰いてぇ!
12月のソウルは3寒3暖、さぶい日は、空気がパリパリ音を立て、吐く息が凍えます。
日中の最高気温がマイナス6度の時にソウルに居たことが有りますが、川井さんどうかご旅行お気を付けて。
 

♪ソウルは今日も雨ぇ、だったぁ〜。  投稿者:川井 浩  投稿日:2008年12月17日(水)23時21分6秒
  P探偵には内緒ですが、今日からソウルに潜伏中。 南大門マーケットの近くのInternetのつながりにくいホテルで遅いモデムを電話線につないでなんとか皆様との関係を切らないようにしているところでございます。 新鮮とは言え、のた打ち回るタコの足などをコチジャンの中でさらにいじめてから食すわけですが、足の一部が喉を通っても残りが歯の裏側に吸盤でくっついているというような薄気味の悪いものを食する気分は調律の狂ったアコを弾くよりさらにおかしな気分でございます。 マイナス5度とも言われる外気温に冬ソナの一場面を思い出して、あぁ、ユジン、などとひとりつぶやく親父の一人旅でございます。 アコのひとつだに無きぞ悲しき。  

あぁ、ごめんなさい・・・  投稿者:canto  投稿日:2008年12月17日(水)22時40分33秒
  大事なお話しで盛り上がっている最中に、関係ないお話を挟んでしまいます、すみません。

実は昨日、とある事から、ここの掲示板を通して私へEメールをくださったのを、私が読んでいないことが判明しました。
なぜかと言うと、実は私は初登場の時からヤフーメールを載せて投稿していたのですが、teacupさんの「直接メルアドが表示されない」優れた機能のために、迷惑フォルダ行きになっていたのです。迷惑フォルダには、数日で1000件くらいの変なメールが届くので、いつもあんまり判別せずに削除していたのです、私。
本当にごめんなさい!もう今日からはちゃんと読めるように設定したので、大丈夫です。今まで私にメールを下さったのに返事もなくて怨んでいらっしゃる方がいらしたら、本当にあやまります。m(ToT)m
とにかく、不幸な目に遭った方が最低お二人はいたようなので、本当にごめんなさい、絶交だー!なんて言わないでくださいね。
他にも私のせいで運の悪い目に遭われた方「こ〜のパソコン音痴!」とグチって勘弁してください。ほんとにすみませんでした。

ところで、しばらく閲覧しないうちにものすごい投稿の嵐で、相変わらずすごい掲示板だなぁと、浦島太郎の私です。カブトガニ大先生へハッピーバースディを書こうと思ってたときが、ものすごい遠くに感じます。。。
しばらく潜伏して読みあさり、流行に追いつこうと思います。たしろさまのお話の途中で、お邪魔しました。
 

お縄頂戴仕ります銭形警部どの  投稿者:たしろ  投稿日:2008年12月17日(水)08時09分23秒
  調査ご出張中と思うておりましたところ、小生の訳わからん楽譜と真っ正面からしばし格闘して下さったようで大変恐縮です。どうも有り難う御座いました。

楽譜(ご覧になれない方には申し訳ありません。)に関してコメント下さった部分ですが、
・12小節目に関しては11ー12−13小節と続く中での指使いとしてあのようになりました。また、親指は専ら最も外側のdim専用で使っていまして、7thやminorコードボタンを押さえるとことは1発狙いならまだしも連続した流れの中では僕には不可能なのでこのような使い方は自分にはできません。

・4と19小節目の左ベースの二部音符は、付点が指番号の数字に一部隠れる形になっていました。不注意でした。

フォーレの楽譜は、編曲譜も含めて幾つか見ていますが、特に問題にしたのは、
・減衰音の場合には綺麗に響くのに持続音だと新しい音によって与えたいインパクトが薄れてしまうことや持続する音と同じ力関係で重なって濁ってしまうこと
・そもそも原譜で要求されている低い音がアコでは出せないこと
・そもそも右手と左手の音量の力関係がどうにもならない
などでした。

>僕の方が、たしろさんよりも、もしかしたら、スタンダードベースで、出来る、アコーディオンの、限界と、それを、克服して、人間の、感じる事の出来る、音の、繊細さと、アコーでイオンで、それに、触れる事の出来る、接点の、追求に、長年、とりくんでいるのかもしれません

全くお恥ずかしい限りです。楽器を手に入れたのは昨年4月ですので、まだ、この楽器で何が出来るのか、どんな音楽表現が可能なのかを少しずつ腕を磨きながら模索している段階ですが、「音楽はそもそも人間にとって何なのか、何のために音楽するのか、誰のために演奏するのか」などを考えるまでもなく、銭形警部どのの仰せの通りで御座います。どうか私めをしょっ引いて、たっぷりとお仕置きをしてやって下さいませ。