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yuri様、ようこそ! バンドネオンといえば話せば長いことになりますが、戦前から戦後にかけて世界的に流行したタンゴなどにも良く使われました。 タンゴはバンドネオンがあって初めて成立したといっても過言ではないようです。 アルゼンチンのブエノスアイレスなどでは、バンドネオンは、その昔ドイツの港から船できた船員(マドロス)が場末の女郎屋で質代わりにおいていったものが回りまわって場末の楽団で使用され、広まったと、まことしやかに伝えられている。 長い船路の果て、世界の果てのような場所、イタリアやドイツ、東欧などからの移民でごった返す掃き溜めのようなところ。 祖国を遠く離れ、望郷の想いで焦がれそうになる胸。 そんなすさんだ移民の町の片隅でもしかしたら、たまたま懐かしいふるさとの言葉で話す男と女がめぐり合い、明日は別れなくてはならないと知りつつ一夜を共にする....。 う〜ん、切ない、やるせない。 そこに哀愁と、慟哭と、絶望とあわい希望と一時の幸せがあって、詩が生まれ、歌が生まれる。 そんな言葉にはできないような気分をバンドネオンの音色は代弁してくれたのだろう。 その傷と、乾きと、嘆きをそのトレモロの甘さを100%取り除いたドライなサウンドで切り刻んで、いたわって、同情して、いっしょに泣いてくれたんだろうと思うのです。
歴史的には世界のバンドネオンの供給地はドイツのVogtland一帯のメーカーで、なかでもAAブランドでおなじみのAlfred
Arnoldは有名でした。 ただ現存している当時のものはどれも60年以上経っていて、相当がたがきています。 Uwe
Hartenhauerなどの新しいメーカーも出現しています。さて、ところが、一般的なBandoneonは演奏方法がなかなか一筋縄ではいかないこともあって、なかなか普及していません。 Diatonic方式といって、左右についている一つのボタンが蛇腹の押し引きで音が異なるためです。 その弱点を克服したフレンチクロマチック式(ボタンアコ)と同じ配列で押し弾き同じ音がするバンドネオンがあります。 一番お求め安いのはHarry
Geunsのバンドネオンで16万円で、簡単な教科書も付いています。 まずはこちらを是非お勧めします。 すでに何人様かに同じモデルをご購入いただいていますので、この掲示板でコンタクトを募るのも手です。 そのうち皆様で是非タンゴオルケストラなどを結成していただけることを期待しています。
もちろん本格的なバンドネオンでも同じ演奏方法のものも在庫しています。 Harry Geuns、Uwe
Hartenhauer、Premiumなどのバンドネオンの新規のご発注も受け付けています。 新品の本格的なバンドネオンは通常100万円前後するようです。
http://www.akkordeon.jp/Demono/HG%20Bandoneon.htm
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