Volksmusik パラダイス  投稿者:川井 浩  投稿日:2008年 2月12日(火)22時54分38秒
  お友達のT.Tanakaさんから紹介してもらったドイツ・オーストリアのTVによるVolksmusikの映像の数々。 アコがそこここに登場していや楽しい。 アコーディオンが本当に身近にあるんだということが実感できる。
http://au.youtube.com/user/gusbara

そこでふと思い出したのが、ゲーテのファウストで、ファウストの部屋に入ってきた学生を悪魔のメフィストテレスがからかって言う名せりふ; 「メフィスト……いいかい、きみ。すべての理論は灰色で、緑に茂るのは生命の黄金の樹だ。」
(Mephisto:
Grau, teurer Freund, ist alle Theorie
Und grun des Lebens goldner Baum)

サブドミナントとVolksmusik。
 

今日の旅立ち  投稿者:川井 浩  投稿日:2008年 2月12日(火)20時01分22秒
  Piermariaのボタンアコ。 フレンチアコの基本的なスタイルを築き上げたといえるかもしれないPiermariaブランドのボタンアコは、現在はイタリアのアコのメッカ、CastelfidardoのIMC社によって製造されている。 Mr.Piermariaも株主の一人だ。 GabbanelliブランドのDiatonicアコでの輸出は中南米などを中心に強いメーカーだ。 もともと別のメーカーが一緒になったと考えたほうがわかりやすい。 ブランドごとに別々のマーケティングをしているが、製造工場は一つだ。 あるいは、もともPiermariaはパリに移民したイタリア人の作ったアコ販売会社であり、工場は持っていなかった。 少し前まではSEMが下請けで作っていたこともある。 現在はIMCというメーカーで作っているということだ。 デザインは小粋。 軽量でコンパクト、メリハリのある音色。 いや〜、フレンチ。 その主張がはっきりしていて、抵抗できない。 きれいで、かわいいアコですね。 実際の出荷は明日になってしまいましたが、アコ歴一年とおっしゃる北海道のニュー・オーナーさんのところでかわいがってもらえることでしょう。 オーナーさんのご投稿もお待ちしています。
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今日の旅立ち  投稿者:川井 浩  投稿日:2008年 2月12日(火)19時50分59秒
  Weltmeister Juwel。 ご注文をいただいた神奈川県のオーナーさんのところに本日旅立っていきました。 そのうち、この新オーナーさんからのレポートもあると思いますので、お楽しみに。
さて、今や唯一の「ドイツ製」アコーディオン、Weltmeister。 ドイツ語の「Weltmeister」とは英語で言えば「World Champion」。 東西ドイツ分割の時代の東側の雄だったWeltmeisterも、壁崩壊後、東西ドイツ統一のもと急激な市場原理の荒波にもまれて、一時は世界最大級を誇ったKlingenthalの工場もほとんどは他の会社に割譲してしまい、今はその一部を使っているに過ぎないが、ドイツ統一20年を経て、西側というか、市場原理の支配するアコ市場でもしっかりとした地位を築きつつあるように見える。 方や旧西側のHohnerは販売組織としはドイツの会社であるものの、実際の製造はほとんどが中国であり、資本関係も中国資本となってしまった。 いま、純粋にドイツのアコメーカーといえるのはWeltmeisterだけだ。 Weltmeisterの工場のあるKlingenthalはチェコ国境に近いVogtlandにある町で、この地方一帯には伝統的な木工と楽器作りの歴史と文化がある。 「AA」ブランドで有名なAlfred Arnoldのバンドネオンで世界の供給元となったのもこの地域だ。 現在でもドイツに現存するバンドネオンメーカー3社のうち、2社はこの地域にある。 世界的なタンゴブームやバンドネオンの復活の動きもあり、この地域のリード楽器製造には勢いがでてきているように見受けられる。 小生も1970年代の当時世界最大といわれていたライプチッヒ見本市に展示されていたWeltmeisterのアコを手にして対日輸入を検討したが断念した経緯を思い出します。 時は流れてあれから40年にならんとする今、手にするWeltmeisterは感動的だ。 伝統的なドイツのまじめな音色でドイツを中心に出荷が増えていることがよく理解できる製品になりつつあることを実感しました。 これまではアルピナタイプのMonteシリーズしか入れてませんでしたが、これからはモデルの幅を広げていきたいと考えています。
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ベース音とコード音の力配分  投稿者:parmerhuse  投稿日:2008年 2月12日(火)06時17分18秒
  おはようございます。今、ボタン式アコに首っ丈です。軽くて、長時間練習していても疲れなくていいと思っています。あちこちいじりながら、右手のキー配列に慣れているところです。メロディーを弾き左手を重ねていくと、ベース音といっしょになると同音程レベルのリードが重なり、フワフワッと響いているかと思うと、それより高音程、低音程の音は引き立って響いていて、手首に力を入れてあげると低音がより響いていい感じがしています。和音も、右手で弾いている音が含まれているとその音が消えていくような感じがして柔らかく響いていて不思議です。私の楽器は、F#の低い右手ボタンがダミーになっていて、笛室がありません。とにかく、ボタン式の基礎を学ぶには構造がシンプルでようやく自分の性に合った楽器に出会った感じで楽しんでいます。

http://blog118.fc2.com/musselbellows

 

こんばんは。  投稿者:ヤマモトテツヤ  投稿日:2008年 2月11日(月)21時35分50秒
  どーも、こんばんは。ボクの書き込みを丁寧に読んで下さってありがとうございました。そして何かのお役に立てたのならそれは嬉しい事です。

 さて。一連のサブドミナントのお話について参戦しちゃったがために、一部お騒がせしちゃったみたいでなんだか申し訳ないっす。

 結局、そもそもの始まりは「『サブドミナント』ってネーミングの意図がよくわかんないよ」ってことだったと思います。えっと、日本語だと『下属音』でしたっけね。

 で、実もフタもない事を言ってしまうと「ネーミング自体は何でも良いんじゃないかなぁ…」っていうのがボクの考えです。たとえば戦時下の野球用語なんて「ワン・ストライク」が「よし1本」だったくらいだし…。

 それよりも知ってほしーのは「なんで主音と5度(と4度、っていうか下の5度)の関係が他の音より特別視されるの?」ってことで、ボクとしては倍音を引っ張り出して説明するのが宜しかろうと思ったからなんです。

 本当は一般ではあんまり聞き慣れない言葉を総出演させたりして、それについて仔細に解説を加える方が親切といえば親切なんでしょうが、長くなるしかえって分かりにくくなっちゃうこともあるもんで、泣いて馬謖を斬るというか。

 まぁ、そういう随分説明を端折った論理展開はたしかに乱暴だよね、って軽率でしたねボクが。えへへ。


 さぁ、連休も終わりですねー。みなさんはたっぷり『抱っこ』できましたか?今日は良い天気だったし、お外で『抱っこ』も気持ち良さそうでしたね、東京は。そのせいかなんだかボクは眠いのでこれで最後にしたいと思います。それではC−U!S.L.Y.
 

今日の旅立ち   投稿者:川井 浩  投稿日:2008年 2月11日(月)15時46分37秒
  Hohner Atlantic IV N de luxe。 重厚な音色のこのアコをみそめていただいたのははるばる長野県諏訪郡原村からお越しいただいたパパゲーノさんです。 軽快な37鍵・96ベースのHohnerにする予定を最終的に変更してちょっと予算・重量オーバーながらこのAtlantic IV N de luxeになさったのはやはり音色、音量、重厚感。 オルガン音楽やクラシックに造詣の深いパパゲーノさんにはこの控えめなトレモロの重厚感と音の広がりのあるAtlantic IV N de luxeが一番御気にめしたようでした。 確かにHohnerにはキリスト教会のパイプオルガンを連想させる独特の太い音色と音の幅がありますね。
あ、サブドミナント祭りの最中でしたね。 失礼しました。
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納得  投稿者:田舎のアコ引き  投稿日:2008年 2月11日(月)10時37分44秒
  ヤマモトテツヤさん、始めまして。
結局はみんな同じことを言おうとしているんでしょうが・・・・
吉備英志さんがおっしゃるように、私もヤマモトさんの説明が一番わかりやすいと思います。
演奏する者にとって一番すっきりと、そして感覚的に理解できると思います。
そして、知らなくても良いって言ってしまえばそれまでですが、知ることよって音楽に対する情熱が新たに沸いてくるという事もありますよね。
 

ヤマモトテツヤ様ようこそ!  投稿者:吉備英志  投稿日:2008年 2月11日(月)03時31分53秒
  いろいろ、皆さん、この、トニカとかの、議論で、僕も、読んでましたが、この、ヤマモトテツヤさんの、説明は、ぼくにとって、いいばんわかりやすく、なっとくいけました。  

倍音と音階が理論の基本。  投稿者:ヤマモトテツヤ  投稿日:2008年 2月11日(月)03時01分43秒
  何年もず〜っとロムってたけど、初めて書き込みします。

えーと、かなり乱暴なところもありますが。

 私達が『音楽の理論』という時は、ほぼその理論自体が平均律を元に展開されています。

 その平均律ってのは民俗音楽などにみられる自然発生的な音階ではなく数学的に作られているもので、平均律の製造に倍音というものが深く関わっています。

 説明を随分端折りますが、例えば基音を『C』とした時に最初に現れる『C』以外の倍音が『G』。つまりそれがドミナントってやつです。主音(C)を支配的に決定しています。そうやって『G』を基音にすれば今度は『D』が現れます。繰り返していくと12音総出演でいわゆる『5度圏』てのが完成します。アコーディオンならストラデラの左手で
確認できますね。

 さて。じゃあ『F』がKey=Cのサブドミナントっていうのは?

 これは「ところでさー、5度圏で『G』以後の音は発生できたけれど、そもそも『C』って音はどうしてあるんだい?」という問いに対して「『F』がなきゃ『C』が生まれてこないじゃん!」っていうのが『これに準じて主音を支配的に決定する』サブドミナント、ということなんですね。

 以上、詳しく書くと長ぁ〜くなることをなるべく短く書いてみました。ご理解いただけます??

 ところで私見ですが。理論を知らなくっても現場の第一線で活躍している人は、ホント大勢います。修めて不便はないけれど、ものにするには一度破壊するくらいにならないとただの『飾り』か、悪いと『足かせ』になっちゃうと思います。『知力・体力バランス良く』が理想っちゃ理想ですよね、なんて自分にいってみたり(笑)。
 

サブドミ祭りですね  投稿者:Shin@満月倶楽部  投稿日:2008年 2月11日(月)01時16分20秒
  僕もたしろさんと同じく、サブドミナントっていうのは、4度の音から作られるトライアド(とも限りませんが)という理解でした。和音に対する名前ではなく、音に対する名前だったのですね。
ドミナントという呼称については、V7の第3音と第7音がトニックへの解決を強く指向しているので、結局それが調性を「支配」しているから、と言う理解です。多分間違ってるんだろうなあ。
すいません、がたがた言わず練習に励むとしましょう。

http://blog.goo.ne.jp/mangetsuclub/

 

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