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フリーベースの木下隆也さんのBLOGをLinkしました。昨年、イタリア学校側の手違いでBARIのConcervatoria(大学院)への入学を拒否された木下さんですが、今年は捲土重来を目指して9月入学のため目下練習とバイトの日々とか。 2年間の修士課程を無事卒業できれば日本でどこかの音楽大学でアコ専科の教授としてアココースを開講していただける見込みです。 これでいよいよ日本にもクラシックアコの夜明けが来ることになるのか、とちょっと気が早いのですが、感慨無量です。 いよいよ来ますよう〜、アコーディオンの夜明け。 150年前にヨーロッパで産声をあげたアコーディオンはバンドネオンや、コンサチーナのように姿を変えたり、SteyrischやIrishのように姿を変えたり、Bayanや学校アコのようにもなりながら、民族を超え、時代を超えて世界中に広まった。 そして、それが戦前戦後のアメリカでブームを迎えるが、その後リズム系楽器に押されてバブル崩壊。 日本でもアコは遠い過去のものとしてしばらくの間はアコ好きは隠れキリシタンのような生活を余儀なくされていたが、ここににてCobaさんのようにマスコミにもうまく乗れってアコブームのきっかけを作ってくれた人以外にも、たくさんの若いアコ奏者の地道な活動が野火のように広がりはじめている。 折しも、Internetでの情報の共有が可能となり、これまで分断され、お互いに情報を交換することもできなかったアコ好き同士の全国的なつながりが出来つつあるように感じます。 昨年の御喜美江さんのNECガラコンサートへの投票であれだけの投票数を動員できて、メジャーな声楽やピアノなどの演奏の6人の枠の中の一つに御喜美江さんが選ばれたということ自体がこの国のアコファンの情熱を物語っている。 いま思い出しても背筋がぞくぞくします。 30年以上も前に単身ドイツに渡りフリーベースでのクラシックアコをマスターしてドイツの大学で教鞭をとる御喜美江さん、やはりドイツでフリーベースをマスターして現在はアコ指導を中心にご活躍の三浦みゆきさんなどの先達たちに続いて、イタリア留学の檜山学さん、田ノ岡三郎さんや木下隆也さんも本場のアコ演奏技術を学んで日本に帰ってくる。 明治の文明開化時代に欧米に出かけて先進国の技術文化学問を取り入れようともがいた日本の先人を見るような気がするのは私が歳を取ったせいなのだろうか。 今が日本のアコのルネッサンスの始まりなのだろうと思う。 これがかつてのイタリアの豪商の庇護のもとに育ったルネッサンス芸術と一線を画すのは、いまの日本のアコの先人たちはメセナやパトロンがいるわけでもなく、純粋にアコのすばらしさに魅せられて、身銭を切ってでも苦しい環境と日々戦いながらアコ演奏とアコの修行に打ち込んでいることだ。 すばらしい。 そんなアコ大好き人間同士の連携と情報交換にこの掲示板が多少でも役立っていれば本望です。 今日はちょっと興奮気味なのは、Giuseppe
Verdiの作品集のCDを聴きながら書き込みをしているせいかもしれない。 木下隆也さんの2年後の卒業・帰国がいまから楽しみです。
http://homepage.mac.com/ryuya.fisa/index.html
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