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これは欧米人などが好んで用いる言葉で、私も好きな言葉です。 言い換えれば幸せの尺度といってもいいかもしれません。 主観と客観という視点も意味があるかもしれません。 たとえば鈴木自動車の軽自動車は価格も安く、実用的だし、維持費も安い。 就職したて、親のすねかじり、学生、奥さん方などの味方だ。 これがあれば週末にドライブにもいける、買い物にもいける、子供の幼稚園の送り迎えやちょっと離れて住んでいる年老いた両親の介護にもいける。 持つ人の満足度も高い。 たとえばトヨタのクラウンや日産のシーマが内心ではいいとは思っても、たまたま予算がほかの使い道があり車への出費に回らない、それほどでかい車は要らない、駐車場に入らない、維持費が高い、ガソリンをめちゃ喰う、そもそも値段が高い。 もちろんこんな車を持てる人は持てばいいだろうが、必要の無い人、買いたくても変えない人には無用の長物だ。 トヨタのクラウンを持てる人は何らかの都合でお金に余裕があったか、見栄でもっているか、それで自分をえらく見せたがっているか、ガソリンを入れるたびに冷や汗をかいているか、わかりませんが、それはそれに乗りたいという何らかの理由があってそれぞれの満足のために乗っているのでしょう。 でも、鈴木自動車の軽自動車に乗っている人に向かって、その車は良くないですね、という普通の人はいないはずだ。 幸せの尺度や個人の懐具合や都合は他人がとやかく言うものではないと思います。 動力性能において、加速や最高速度において軽自動車よりもクラウンのほうが勝っているということは客観的にみて正しいものの、維持費、経済性、小回り、取り回し、駐車スペース、など軽自動車の方が勝っている場合もあるのだ。
翻って、Deliciaは良くないアコで、Piermariaがいいアコなのか? ExcelsiorやBugariがいいアコでBrandoniやBorsiniはだめなアコなのか? どうも、アコ文化にはアコメーカーの悪癖の影響が多分に影を落としていると感じます。 Castelfidardoを中心に世界のアコの供給元になっているイタリアのアコメーカー同士はお互いに同じ町でアコを作りながら、その競争の激しさからかついほかのメーカーの悪口や悪いうわさを口にしがちだ。 これは乱立している零細企業としてのアコメーカーの立場からすれば、残念だが、同情すべき余地は多少はある。 ただ、それらの事情とはまったくことなるはるかなるこの国において、自らが販売するアコだけが唯一すばらしいもので、他社のアコは語るに足りないといわんばかりの長年の風潮は嘆かわしい限りだ。 かつてアコの世界的ブームがあって、粗製濫造し、その後のバブルないしブームの終焉とともに大投資したかつての大メーカーが倒産し、消え去り、バブルに踊らなかった中小メーカーが規模を縮小して乱立状態のまま生存をかけて競争するとき、それもイタリアという国民性においてそれが起きるとき、耳にしてあまりうれしくない陰口や足の引っ張り合いが起きる。 アコメーカーは自信をもって自ら信ずるところのアコを製造すればよく、はるか日本にいるわれわれはそれらの文化の美しい部分を広く吸収し、伝え、みんなで喜びを共有するという知恵を持っているはずだ。 それが日本文化のはずだ。 キリスト教も、ユダヤ教も、仏教も、神道も、その他の怪しげな教団も争わず、並列して生きることができる国、それが日本だ。 それがアコメーカーの代理店になるとそのアコメーカーの主張を鵜呑みにして、アラブとイスラエル並みのいがみ合いになるという愚はなんとも恥ずかしい。 おまけに、先行しているブランドが領土権を主張して新入り、ないし遅れてきたブランド、知られてないブランドには特に冷たいのだ。 縄張りをあらされると感じるようなのだ。 なぜアコ文化をみんなで一緒に広めましょう、選択の多様さがトータルのボリュームアップにつながる、という発想ができないのだろうか? 狭い市場ゆえ、そこを独占することに血道をあげるあまり、アコ文化そのものを窒息状態に陥れたのはだれだ? 一時の米国でのブームは終わってもなお、世界でこれほどまでに盛んで花開いているアコの文化が日本では、下手をすればお笑い芸人か傷痍軍人、投げ銭拾いのこじき同然にみられるのはなぜなのか? 世界の先進国の音大でアコ科が無いのは日本だけという状況は一体なにが原因なのか? 狭い島国根性丸出しで排他的なビジネスや囲い込みで仲間だけで仲良くする風があるアコ倶楽部、えらいアコの大先生に多大な謝礼をして、いけばな、書道、着付けなどの家元制度に近い運営をしているアコ倶楽部など、話を聴くだけで胸糞が悪くなる。 生徒へのアコの押し売り、非推薦アコを購入した生徒へのしかと、そんな古い、悲しい、アコを金儲けとしか観ないような悲しい人たちばかりではないと思いますが、そんな世界もまだまだあるようですね。 もっと自由に、個人の幸せの尺度を大切にして、人を幸せにするアコ文化の創造に向かって朗らかにのんびりとみなさん参りましょう。 なんで、今日はそんなに興奮しているか、それはShin@満月倶楽部さんのBlogを見たからでした。
http://blog.goo.ne.jp/mangetsuclub/
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