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ボタンアコいりませんか?  投稿者:ボタン  投稿日:2007年 6月19日(火)10時52分9秒
  おそれいります
先日、昨年の夏に45万円で購入いたしました
ピエールマリア(ワインレッド)のボタンアコーディオンですが
大阪のお店にて、35万円程度のお値段で売りに出しております

PM306-REDMARBLE
トレブル/4列/62ボタン/47音/リードセット2/レジスター2/C-B♭/
フレンチ/ベース/5列/80ボタン/リードセット4/レジスター0/
6.9Kg/間口 38cm/高さ 33cm/奥行 18cm/

もしご興味ある方いらっしゃいましたら
bingo-uta@mail.goo.ne.jp こちらまでメール下さいませ

支払い方法、お値段などご相談させていただきます…

尚、ご連絡いただいた際、売却済みの場合が
でてくるかもしれません。ご了承願います。
 

悪戦苦闘  投稿者:シロ  投稿日:2007年 6月18日(月)23時14分26秒
  先日は、いろいろなアドバイスありがとうございました。左手とまどってます。コード進行の知識もなく、それ以前の問題かもしれません。教本を見ながらの練習ですが、左手記譜の理解がまだ出来ません。Cはダブルベースと長和音のCがありますが、記譜では表記がどう違うのかなどなど。急に難しくなり分からないことだらけです。川井さんのアコ巡礼のたびとても面白くためになります。  

SpainのZero Sette Diatonicアコ  投稿者:川井 浩  投稿日:2007年 6月18日(月)23時04分22秒
  Zero Sette社のスペインの代理店の若い社長は数年前にゼロからスタートして、当時は店舗も持たずぼろのライトバンひとつでZero Sette社のDiatonicアコを販売し始めた。 当時はほかにアコの大手の代理店もあったが、Zero Sette社としてはこの情熱的な青年にかける決断をした。 現在では年間Diatonicアコだけでも600台以上販売するスペインでも有数のアコ販売会社の社長だ。 彼とも昼食を同席できたのは幸運だった。 成功の秘訣は? との質問にアコへのパッション(情熱)だ、と明快な回答。 大いに刺激になりました。 やはり情熱があればできないことは何もない、というBugariの調律師Aldoの言葉が思い出される。 世界のアコ販売はアコへのパッションで成り立っているといえるのかも知れない。 パッションの感じられないアコのお店にいったことがありますか?  

アコ巡礼 終了  投稿者:川井 浩  投稿日:2007年 6月18日(月)13時09分1秒
  昨日はスロベニアのLjubljanaからSalzburg、Muenchen、Nuernberg、Wuerzburgをへて900km走りFrankfurt郊外のワイン畑のなかのホテルに無事帰還。 4日間の総走行距離2700kmでした。 くたびれたけど、いいたびでした。 今週末からはまたアコの花園で皆様のお越しをお待ちしております。 今月中にはまたいくつかの新しい入荷もありますので、順次ご紹介しますね。 お楽しみに。

http://www.youtube.com/watch?v=an6gmn-qiF4&mode=related&search=

 

おーっ、カブトガニ先生  投稿者:ZEN@北海道  投稿日:2007年 6月17日(日)14時07分20秒
  さすが大ベテラン、大先輩のアコニスト、カブトガニ様
CGCG|DGDG|DGDB|CGCG|とやるとコードがG7からCに進むところで
ベースの進行が半音でB→Cと進むのでとてもきれいに流れますね
ありがとうございました
 

交互ベース・パターン  投稿者:カブトガニ  投稿日:2007年 6月17日(日)09時45分46秒
  交互ベースC→G7→Cののコード進行のベースの使い方はZEN先生のお説の通りCGCG|DGDG|ですが、ベースをCGCG|DGDG|DGDB|CGCG|の様に(3小節4拍めにご注意)トニックに帰るときドミナント・セブンの3度B、つまりCスケールの7度から8度(1度)に帰るのが和声で解決と云われる基本の流れですからこのパターンを使うとベースの流れが綺麗になります、お試し下さい。

http://www18.tok2.com/home/wani/ss/sumiyatop.htm

 

アコの左手(交互ベース)  投稿者:ZEN@北海道  投稿日:2007年 6月17日(日)08時22分44秒
  アコ初心者にとって左手のシステムは他の楽器とずいぶん違うので最初はとまどうと思いますが、この左手の5度循環の並びはとても合理的にできていて、ルートと5度の交互ベース(オルタネートベース)がラクに弾けるという大きなメリットがあります

アコに限らない話ですが、この交互ベースについて機械的に常にルートを先に持ってきてルート→5度の繰り返しでお弾きになるかたがいらっしゃいます

基本はルート→5度なのですが、場合(コードの流れ)によっては5度を先にもってきて、5度→ルートのほうがしっくりくる場合もあります

たとえばCからG7に進むコード進行について考えてみましょう

最初のCコードはルート→5度、つまりC→G→C→Gという交互ベース、次のG7でG→D→G→Dという交互ベースをやってしまうとベースラインがC→G→C→G→G→D→G→D・・・・のように途中でGが2回つづいて何んだか調子がよくありません

この場合、Cの次のG7コードの交互ベースは5度であるDを先にもってきて、D→G→D→Gとしてみましょう

先のCコードからのつながりがC→G→C→G→D→G→D→Gとなって調子がそろうでしょう?
ではG7に対して5度の代わりに3度のBを使ってB→G→B→Gではいかがでしょうか?

機械的にルート→5度の交互じゃなく時には5度を先にもってくる、あるいは3度を使ってみる
机上の理屈でなく実際にいろいろやってみてサウンドの違いを耳で確かめてみてください
 

アコ巡礼とスロベニア  投稿者:ZEN@北海道  投稿日:2007年 6月17日(日)08時16分32秒
  このたびの川井様の長距離運転アコ巡礼の旅、感動いたしました
カステルフィダードにはいちど行ってみたいと思っていましたが
美人の多いスロベニアにも行ってみたいです〜♪
 

スロベニア寄り道旅行  投稿者:川井 浩  投稿日:2007年 6月17日(日)05時04分0秒
  イタリアでは週末までアコーディオンメーカーを訪問するなどして、あと数社寄る予定だったが、週末をまたずして、金曜日の午後3時半になぜか操縦桿を北に向けてルノーClioを発信させてしまったのは、急にスロベニア・サウンドがアコーディオンが聴きたくなってしまったためだ。 スロベニアは旧ユーゴスラビアのチトーの独裁共産主義のもと長くつらい時代が続いたが、かつてはハプルグルグ家のハンガリー・オーストリア帝国に併合されたりもした。 本来は小さな独立王国だったこともある。 それがチトーが倒れて、クロアチアなどとともに独立。 現在はEUのメンバーで通貨はユーロだ。 そんなスロベニアを見たかったのだ。 もちろんスロベニアサウンドも聴きたい。 さて、レンタカーについているカーナビで探そうとするが、スロバキアはでてくるがスロベニアはまだサポートされていない。 地図も無い。 時間も無い。 考えているより行動が先、でいつも失敗する私の頼りない旅の始まりだ。
イタリアのAnconaに近いCastelfidardoを出たのは金曜日午後3時半。 そろそろラッシュアワーだ。 さすがに高速も満員だ。 数珠繋ぎ状態でも皆さん飛ばすこと。 Ancona、 Rimini、 Bologna、ときて、PO河を過ぎるあたりの大平原は例のシルバーナ・マンガーノ「苦い米」の舞台だ。 お父さんたちの憧れの女優の一人だったかな? そんなことを考えているうちにVeneziaの手前で大渋滞。 行く手には暗雲が立ち込め地上に落雷が続いている。 渋滞にはまって、2時間近くロスするあいだに、空は暗雲に立ち込められ大粒の雨が降り出し、やがては車軸を流さんばかりの大雨が夜中まで続く。 地図無し、どんどん狭くなる濡れた高速道路は真っ暗でよく見えない。 それでもイタリアの東のはずれTriesteまで到着。 時計はすでに夜の11時。 500kmに6時間半かかっている。 さて、これからスロベニア、目指すはとりあえず首都のLjubljanaだ。 幸い高速の標識があり、旧国境も今はパスコントロールもアットランダムに行う程度。 午後11時半には入ったぞ〜! は、いいんですけど、Hotelの予約もない。 Sloveniaに入ってすぐ道路は山道となる。 そこには谷間ごとに山姥の白髪のごとき深い霧がす〜っと目の前に飛び込んでくる。 一瞬にしてミルクの中に飛び込んだ感じといえばいいんだろうか、何も見えない。 時速は100km以上でている。 これ、かなり怖い。 あわててブレーキを踏むと、後ろからトラックのライトが急に近づいてくる。 これもかなり怖い。 仕方なく、何も見えないけど、かなりの高速で走るほかの車のお尻について盲目爆走。 これかなり危険。 これやめましょうね。 やがて、深い霧はたらいをひっくり返したような集中豪雨に変わり、なんとか前が見えるかなと思うとこれも見えない。 ワイパーを最速にしても見えない。 くたくたになってLjubljanaに到着してみれば、金曜日の夜、ホテルはどこも満員。 たらいをひっくり返したような雨の中、1センチ以上もある道路の冠水を靴下もびしょびしょ、髪の毛びしょびしょになりながら部屋を探すがだめ。 市内をあきらめて郊外にホテルを求めて向かう途中で幸運にも1部屋空きがあるホテルに投宿。 就寝午前2時でした。
今朝は、低気圧去って、青い空、白い雲、さわやかな高原の空気と風。 さぁ、今日は車でFrankfurtへ帰る道すがら、ちょっと立ち寄っただけの町だけど、ちょっとだけ市内見物してスロベニア・サウンドのCDでも買って出発だ、と街にでてみれば、市内を流れるLjubjanica川の両岸はロマンチックなたたずまいの建物にはりだしたテラスやいす・テーブルに人々が朝のコーヒーを飲みながら新聞を読んだり、談笑したり、風に吹かれて気持ちよそうにしている。 とても絵になる風景・風情。 教会や街内、川岸などを写真におさめて、アイスクリームスタンドでそれはそれはおいしいアイスクリームをなめながらあるいていると、なんとどこからか、かすかにかすかにアコの音が聞こえてくる気がする。 それで、耳をすませてその方向を見やると、そこは街の広場で、そこには市が立っている。 その市の一角でどうもアコ弾きがいる様子。 人を掻き分けながらすすむとだんだんとメロディーがわかってきた。 そして、一瞬、稲妻に襲われたような感動を覚えたのはなぜかといえば、それはほとんどSloveniaの第2の国歌ともいえそうな、Lojze Slak楽団の V dolini tihiだったのだ! その曲でアコの場所がわかるなんて、ウッ、ウッ、泣きそう。 歌っていたのはアコ一人、ギター二人の若者のグループだった。 StyrischアコはLanzingerほか3台を弾き分けていた。 すばらしい演奏だ。 まさにスロベニア・サウンドだ。 これを聴きにきたのだ。 それが聴けたのだ。 ヒデキ感激〜! ヒロシ還暦〜! デジカメのムービーにとりました。 映像はあまりよくありませんが、音は大丈夫なはず。 帰国後You Tubeにアップしますね。 いや〜、感激だった。 思わず演奏後、グループのアコ弾きに近づき、あなたのファンです、日本から来ました、みたいなことをいっている私。 なかなかの好青年で馬力があり、演奏・歌ともに立派だった。 CDを出す予定とのことだったので、出たら教えてくれと頼んでおきました。
さて、昼飯時となり、ホテルで聞いた、夜にはアコ演奏があるというレストランにいった。 Sokolという店でした。 店員に聞いたら、アコ演奏、そんなものやったことない、とつれない返事。 で、仕方なくビールを頼むと、出てきたのが「Sokol」というラベルのビール。 自家醸造とのこと。 で、これが飛びぬけてうまい。 で、耳をすますとなんと、聞こえてきたのはTurbo Engelesのおなじみの曲だった。 食べたのは豚の胃袋の煮込みとポレンタ。 なかなか親しみのある食べ物ですが、気持ち悪いと敬遠する人もいるのは世の常。 私は味わって楽しんじゃいましたけど。さて、腹ごしらえもできたので、再度、広場のアコを聞きに行く。 アシスタントの女性がこれまた飛びぬけた美人だったので、演奏のMovieをとりながら目線はどうもそちらに流れ勝ち。 還暦を迎えても男はやはり男なんですね。 そういえば、Ljubljanaは美男・美女の宝庫だなぁ〜。 それが滞在を伸ばした理由ではありませんが、街を歩いていてもなぜか心がうきうきするのはそのせいもまったくないかといえばうそになる。 もっとも、美男にはあまり興味ありません。 念のため。 さて、次はCDだ。 ホテルで聞いた場所にはCD屋はありませんでした(どうもHotel情報には問題があるなぁ)が、その近所にあったので許す。 そこで、スロベニア・サウンドのアコのCDをください、というと、この辺にあるわよ、と女店員がいうので、じゃ、それ全部、と注文すると、あんた、気〜狂ってんじゃないの? と彼女に顔に書いてありました。 が、買いました、31枚。 Atomik Harmonikも一枚だけありました。 他のは売り切れ。 DVDは無し。 もう一件CD屋を見つけました。 なかなか美人の店員さん(また女性のことばかり見ている。 美人だと呼び方が変わるのに気づく私)に、あの〜Atomik HarmonikなんてグループのCDありますか? とおそるおそる聞いてみると、あーら、なんでそんなナウいものご存知でいらっしゃいますの? なんて、微笑みをくれるので、顔がくすぐったい。 いや〜、あ、なんと答えたか覚えてません。 それで、Turbo Angelesなんかもありますか? と聞いてみると、また、その美しい顔をさらにやさしい微笑で満たして(どうして、美人には表現まで変わるんだろう)、まぁ、そんなグループまでどうしてご存知なの? なんて、驚いた顔をして僕の目を覗き込んでくれるので、夢かまことかほとんど状況把握困難状態。 それは売り切れです、の言葉で現実に戻る。 それでも、そんな趣味の音楽がお好きでしたら、こちらもお勧めですとCDを5枚だしてくれるので、はい、全部いただきます、とCDも見ずに彼女の目を見ながら話している私。 聞けば、もと、当地に来ていた日本人整体師のところで仕事をしたことあったが、法律変更で整体では営業ができないことになり、彼は泣く泣く日本に帰国したとの話でした。 カードで購入するとき、オナマエワナンデスカと片言の日本語で言ってくれて、もう抱きしめたいほど好感をもちましたが、さようなら、楽しい時間をありがとう。
そして、明日はいよいよ延ばし延ばしにしていたアルプス越え。 VillachからKaravankelトンネルをぬけ、Salzburgに入り、ミュンヘン、ニュルンベルグ、ヴュルツブルグ、とこえて、Frankfurt郊外のワインの産地、Hochheim am Mainに投宿予定だが、一日で走れ切れないときは予約してあるフライトは僕をおいて飛び立つことになる。 そのリスクを犯してしまった私。 それをさせてのはLjubljana、スロベニアサウンドです。

http://www.youtube.com/watch?v=an6gmn-qiF4&mode=related&search=

 

Castelfidardoアコメーカーめぐりの旅  投稿者:川井 浩  投稿日:2007年 6月17日(日)04時33分24秒
  さて、14日(木)午後3時にBrandoni社を訪問した。 すでに発注済のアコ4台がほぼ完成していた。 ボタンアコ2台、ピアノ鍵盤タイプの41鍵・120ベース、レジスタ22個、5リード(LHチャンバー)、それでも重量13kgと軽量なのはオールウッド製も大いに寄与している。あとは、嫁ぎ先が決まっているオールウッドのピアノキーのミュゼットアコ。 これもいい具合に完成していた。 今後は例のイタリアン・サウンドに挑戦するかどうかだ。 Brandoni社は注文が増えても、大量生産に走らずしっかりとしたものを製造するという方針を貫いている。 これは非常に好ましい態度だ。 おそらく、今後とも成功するとおもわれる。
次に表敬訪問したのはVictoria社だ。 Victoria社製品はこれまでヴィクトリア・ジャパン(小林さん)が永年にわたり、輸入販売してきたが、6月末で弊店となる。 これを引き継ぐことになっているのは同社専属のアコ調律士の寺堀春菜さんだ。 Victoria社としては今後とも寺堀春菜さんを応援していくつもりだとのことだった。 小生も応援できることはする、日本のアコ文化を高めたいと伝えて、大いに盛り上がった。
つぎに訪問したのは新進気鋭のアコ工房Siwa & Figli社だ。 ここは創業まだまもなく、社長がほぼひとりですべて製造している。 Scandalli、Borsiniでの勤務経験をいかして結構構想の新しいものを作っている。 高級品と丁寧なつくり、およびカスタムメイドに力をいれている。 小生の特注のオールチャンバーアコは6月中には到着予定だ。 これは楽しみだ。 今後とも同社製品はいろいろと入荷させたいと考えます。 旧ユーゴスラビアのセルビアで永年アコの製造をしていたが、戦争状態が長期化するので仕事にならず、イタリアに移民し上記のメーカーに勤務後、独立して間もないが、アコ製造の腕と勘は一流と見た。 まだ有名ブランドになっていない分、品質と価格で勝負、ということで、高品位なのに買いやすい、今買うのに旬なアコ。 ご注目ください。
翌朝15日(金)はBorsini社の社長が朝ホテルにPick upしてくれた。 70歳前後の高齢だが、伊達男ぶりはさすがイタリアンだ。 工場で特に見たいものはあるか、と聞かれたので、特にないとつたえたところ、それならば事務所に行くこともないなぁ、といいながら車をとばしてアドリア海沿岸の素敵なリゾート地のひとつShiroloに連れて行ってくれた。 11時半までの短い時間ながら、品質重視のBorsini社の方針を力説していた。 Borsini社からは今月中にLMチャンバーつき、45鍵・120ベース+フリーベース、4リードの本格的コンセルバトリオモデルが入荷の予定。 これまでカタログでしかみたことのなかったアコにいよいよ触れるようになります。 品質では他社には絶対負けないとBorisini社長は自信のほどを強調していた。 楽しみです。
昼を一緒にとろうと押しかけたのはZero Sette社だ。 今はもう発表してもかまわないと思うが、実はZero Sette社は今年になってBugari Arbando社と資本提携を行った。 現在はBugari Armando社の工場でZero Setteアコは製造されている。 ただし、もともとのエンジニアがしっかりと製造しているので製品の品質・性能には一切変化は無い。 といっても、久しく日本には入っていないので、比べようもないが。 しかし、昔Giuliettiブランドのアコを買った人、あるいはいま持っている人は、それを製造していたのはZero Sette社だったといえばどんなアコだかわかりますよね。 実にしっかりとできていて、ボディの剛性も強い。 弾いて見るとその造りの良さがしみじみわかるアコ。 ブラジルなど一部の地域ではもう無くなって久しいGiuliettiブランドで今でも50年前と同じ性能、同じ音色のアコを作ってくれという注文が耐えないとのこと。
そんな、Zero Setteブランドのアコを正式に、本格的に輸入始めます。 ご希望者の方には昔ながらのGiuliettiのノスタルジックなグリルで製造することも可能です。
Zero Setteの社長と同社のスペインの代理店の若い社長と一緒にCastelfidardoの食堂にでかけると、なんとそこには朝一緒だったBorsiniの社長も別の販売会社の客と昼食中だった。 Castelfidardoではよくあることで、お互いだれでも知っている。 挨拶もし、冗談も言い合うが、販売先にたいしては、小声で「うちのアコのほうが品質がいい」と付け加えることを忘れない。 とはいえ、泥仕合になることはあまり無く、お互い、競争しながらも、支えあっているという関係だ。 ただ、そんな業界の人の鼻つまみ者になっているのがバロン・ブローニ社だった。 同社のオーナーはもともとかなりの資産家で、アコが売れても売れなくても今後数世代にわたり生活に困ることは無いらしい。 そんなお金を利用して、既存の他社の販売会社に無償でアコを寄託するなどして、販売先を寝取っているというのがもっぱらほかのアコメーカーのやっかみだ。 日本ではトンボ楽器さんがお金持ちだからあまり影響は無いかもしれないけど、Castelfidardoでは業者が顔をあわせるとこんな話だった。 残念ながらというか、アコ製造共同組合も存在せず、中小メーカー乱立の状態は今も変わっていない。 小泉流ではないが、力のあるところが残ればいい、という論理だといいものを作ろうとする中小メーカーが消え去る危険がある。 ただ、BB社の力任せの販売も、大量生産指向が後ろにあり、中小メーカーはこれに恐れることなく高品質のものを製造していればいいのだ、というやせ我慢ともとれる結論で終わるのが常だ。がんばってほしい。
その後、Bugari Armando社の社長代行のOttavianelli氏と面談した。、Zero Sette社との資本提携後もBurariブランドのアコのさらなる開発とチャレンジに専念するとのことだった。 Zero Sette社が完成した昔ながらのデザインにユーザーの信頼にこたえているのに大して、Bugari社ではコンパクト化、スリム化、弾きやすさ、音色や音量、レスポンスの良さ、などにつき常に新しい開発を続けていく方針のようだ。 早速、コンパクト・軽量なMMLの27・120のアコを発注した。 今月末には届きます。 お楽しみに。