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re:はじめまして  投稿者:たしろ  投稿日:2007年 6月16日(土)10時28分1秒
  シロさん、初めまして。僕とたぬきの関係ですね、や、失礼(^^;。
>楽器はふとしたことで、写真のものを手に入れました。(中古です)習いに行くことも、今はままなりません。どなたか独習での良い教本や練習の仕方など、お教えいただけないでしょうか。

ふとしたことで手に入った楽器は、きっとまたふとしたことで手放すことになるのだろうなぁ・・・何年も恋い焦がれて願い続けてやっとマイアコを手に入れたばかりの自分としてはこんな風に最初は意地悪に受け止めてみました。

しかし、文脈からは、まだまだ先のことと思っていたのに、思いがけず楽器が手に入った喜びが伝わって参ります。きっと、後者の解釈が正しいのでしょう。今は練習のために時間を割くのもなかなか思うに任せない、その様なときの独習法についてお知りになりたいのだと思います。

さて、可能な限りアドヴァイスを申し上げたいのですが、それにはあなたご自身の音楽経験などの自己紹介が必要な気がします。そうでないと大変な回り道になって途中で止めてしまう危険すら有ります。僕は、初めての楽器を大人になってから始めるということは、それまで得られた音楽上の知識や経験を総動員して頭を使いながらリハビリをするようなものだと思います。

ここから6〜7ページ程戻りますが、一念発起さんがアコーディオンを始めたいという記事(6月1日)がありますから、さしあたりこの一連の記事も参考になると思います。そして、「どんなことからやりたい」という計画などを書いて頂ければ、ここの皆さんから沢山アドヴァイスが寄せられるのではないかと思います。

最後になりましたが、シロさんのアコ仲間へのエントリーを心から歓迎します。どうぞ頑張って下さい。

p.s.楽器は、写真で拝見する限りイタリア製のエキセルシャー#400と思われます。メーカーはエキセルシャー社。このモデルは、ベースセレクタを省略して日本向けに開発されたモデルと聞いていますが、30〜50年程前には大量に普及したMMLモデルです。価格の割には良質な実用モデルで、手入れが良ければこれからも十分実用機として通用するマシンだと思います。(何方か詳しい方、補足&訂正をお願いします。特にこのエンブレムだけで時期の特定が出来そうですが・・・)
 

はじめまして  投稿者:シロ  投稿日:2007年 6月16日(土)00時22分27秒
  はじめまして、今日はじめて「アコーディオン」を手にしたシロと申します。以前から「ミュゼットの音」に憧れ、いつかは自分の手でアコーディオンを弾きたいと思っていました。楽器はふとしたことで、写真のものを手に入れました。(中古です)習いに行くことも、今はままなりません。どなたか独習での良い教本や練習の仕方など、お教えいただけないでしょうか。また、私の買ったアコーディオンは、なんというメーカーでどんな機種か、年代、定価等なんでもけっこですので教えてください。お願いばかりですみません。
 

French Sound  投稿者:川井 浩  投稿日:2007年 6月15日(金)10時01分36秒
  フランスといえばミュゼット・サウンド、それもボタンアコに限る、と思い込んでいた私がどうも間違っていたらしい。 最近のフランス向けに出荷されるアコの傾向としては「ラ」(A)の音でMのリードの振動数442Hzから20セント上にあるいは上下にずらす波の数のおおい典型的なミュゼット・サウンドから、10セント、あるいは4セント、場合によってはゼロ・セント(フラットあるいはドライ)のアコの出荷のほうが増えているとの情報(Brandoni社)。 ところで、先に述べたItalian SoundではLMMMの場合、Mのひとつをたとえば上に18セント上げたとすると、もうひとつのMを12セント下げるといった具体に上下均衡ではなく、微妙にバランスをとりながら、やわらかいうねりをつけつつ、ダイレクトで歯切れのよい音を目指しているようで、確かに演奏方法も含めて、歯切れのよい音楽でも、また、叙情的な音楽でも特徴のある音色のようだ。 そして、イタリアはこの音色でなくっちゃ、というほどにこの音色で満ち満ちているというのだ。 それもイタリアだけにそのTuningのアコが出荷されている、らしい。 話戻って、フレンチサウンドは例のミュゼットサウンド一辺倒から徐々にドライな方向に向かっているといえるようだ。 かつてご紹介したBeltunerの演奏などがその傾向を如実にあらわしているようだ。 私の頭のなかで、フレンチ・サウンドといえば例のクラシック・ミュゼットサウンドなんだという思い込みがあったのですが、これはあくまで、一時期世界を風靡したミュゼット・サウンドであり、これが廃れたというではないにしても、フランスではすでにいろいろがサウンドのアコが出回っていて、演奏家もこの新しい傾向を追求するのに躍起になっている、と理解するのが現実的のようだ。 けっして、クラシック・ミュゼットサウンドを排斥しようとしているのではありません。 その存在が偉大であり、巨大であるがゆえに、それだけがフレンチ・サウンドなんだと思い込む誤謬を排斥したいという考えであるとご理解いただければ幸甚です。 もっとも、私だけの誤解だったという可能性が高いかもしれませんが。
さて、昨晩、社長とお嬢さんがお相手してくれたSiwa & Sigli社は創業間もない小さなアコメーカーで社長が一人でほとんどすべてを製造しているため、大量注文には応じられないが、お客さんのご希望の仕様でアコを製造できるのがメリット。 実は、今月中には到着予定のアコのなかに、Siwa & Figli社に製造を委託した特別モデルがあります。 41鍵・120ベース、HMMLの高級ハンドメードリードのすべてにチャンバーにつけたオールチャンバーモデルだ。 トレモロはほとんど無いドライサウンド。 でも、チャンバーがやわらかい音色を出す。 トレモロが無いので音量も大きい、らしい。 どんな音楽に向いているのだろう。 Siwa & Figli社の社長によるとJazなんかはすばらしいね、とのことだが、フレンチ・サウンドなどがいろいろな音色に変化している現代では、あらゆるジャンルの音楽にもチャレンジ可能だろう。 むかし、Cruccianelliがオールチャンバーのアコを製造していて、いまだにその音色は伝説となって語り継がれているが、なんせチャンバーは重い。 構造も複雑だ。 今回のモデルはコンパクト、軽量にできているらしい。 すでに出荷済みで写真は後日到着後に発表となりますが、これは楽しみな一品です。 次回は同社のPiccolinaを典型的なミュゼットサウンドで仕上げてみたいなぁ、とか、仮称Piccolissimaという超小型入門機に純正ハンドメードリードをぶち込んで、ボディペインティングで楽しい小型アコをつくってもらいたいなぁ、などと夢膨らむ楽しい夕食でした。 創業まもないこのメーカーは高級モデルをお客様のご希望で製造するという点において、将来が楽しみになメーカーだと確信したしだいです。 製造キャパシティーに限界がありますが、徐々にいろいろと製造してもらう予定です。 この社長は出身は旧ユーゴスラビアのセルビア出身。 長引く国内戦争で将来をあきらめ、イタリアに移民、その後、Scandalli、Borsiniで新製品の開発や改良に力を発揮した人物です。 この人のアコはすごいぞ。
 

アコ旅行  投稿者:奈良のアコ弾き  投稿日:2007年 6月15日(金)09時46分10秒
  疾風のように現れて、疾風のように去って行く。ヨーロッパ中を股にかけて精力的に飛び回る、川井さんって普通の人間じゃないよなあ。ひょっとして別世界からの派遣社員?
 不肖わたくしも、ウロウロと外国旅行を楽しんでますが、目的がはっきりしている旅行ってウィーンの「魔笛」ぐらいで、観光がほとんど。川井さんのアコ紀行はいままで自分は何をしていたんだろう、との後悔に落ち込みます。川井さん、お手数かもしれませんが、アコ探訪のみを目的にしたツア−の企画はできないでしょうか。あんな旅をしたい、と想っている愛好家はいると想うのですが。
 


無事に到着された由なによりです  投稿者:たしろ  投稿日:2007年 6月15日(金)05時52分40秒
  川井さんの1200kmぶっ飛ばしには度肝を抜かれましたが、無事Castelfidardoに到着なさったよし、ヤレヤレ。実は、地図を開いて見ておりました。立体でないのが惜しいですが、Brenner峠(標高1370m)越えも模擬体験しました。ガソリンスタンドでイタリアン・アコCDとは羨ましい限り。本業外の土産話、たっぷり期待していますが、旅の後半戦どうぞお気を付けて・・・。  

re:経過報告  投稿者:たしろ  投稿日:2007年 6月15日(金)05時50分51秒
  一念発起さん、おぉ、目鱗でしたか、それは良かったですね。本をご紹介出来て僕も嬉しいです。ところで僕の場合は、今思い起こすとアコを始めたことで「和声進行や展開を通じて曲の構造が分かりやすくなった」ことと、当時合唱やオーケストラをやっていましたので「編曲が楽になった」ように思いました。鍵盤和声の世界とはまるで違った世界観というか・・・。そのような意味でアコの左手は楽しみのためだけでない凄いツールだと思いました。
実は、この左手にはまだまだ楽しみが沢山あります。それは段々見えてくると思いますので、どうか存分にアコの魅力を引き出して下さるよう期待しています。
 

Italian Sound  投稿者:川井 浩  投稿日:2007年 6月15日(金)02時12分14秒
  アコーディオンでミュゼットサウンドといえばなんとなくだいたいちょっとアコを触った人なら知っている人が多いかな? まだそれがどんな音なのか知らない人もいるでしょう。 トレモロの作り方で、同じリードからでるとは思えないほどに変化するアコーディオンの音色です。 バンドネオンやバヤンのように完全にトレモロを取り去ったドライな音色も最近方々で聞かれます。 一般的にはちょっとトレモロが入っているというアコが多いとは思いますが、それが国ごとに、地方ごとに、個人の趣味でもかなり違う音色なのです。 で、今回はイタリアン・サウンドというものがあることをあらためて聞きました。 どんな音色かわかりますか? おそらく、このイタリアン・サウンドのアコは日本にはまず無いといってもいいかもしれません。 というのは、どのアコメーカーもこのイタリアン・サウンドはいたりー向けにしか売ってないからです。 ほかの国からは引き合いが無いのです。 逆にいえば、イタリアではこの音じゃないと典型的なイタリアの音として認めてもらえないという具合らしい。 シングルチャンバーのLMMないしLMMMでトレモロのセッティングがかなり特別らしい。 具体的にどう違うのかについてはまだ十分な情報がありませんが、この情報をもらったBrandoniの社長さんに今日アウトバーンの休憩所で買ったCDを見せたら、このCastellina Pasiというアコ奏者は今は生存していないが、彼のアコは典型的なイタリアン・サウンドのアコで、そのアコは偶然にもBrandoni社がイタリア向けだけに製造しているモデルだった。 言葉では表現しにくいが、なんとも歯切れのよい、素朴な中にも胸にジンとくるサウンド。 まさにイタリアだ、という気分になる。 ピエトロ・ジェルミだ、ビットリオ・デシーカだ、フェデリコ・フェリーニだ、といってもピンときませんよね。 うーは、これは聴いてもらうより仕方が無い。 そのうちYou Tubeから探します。 そんなイタリアン・サウンドだらけのアコの展示会になるのが、ミラノで初の楽器展「MEET」(2007年9月21日〜24日)だ。 興味のある人にはこの楽器展は必見です。 私のところに遊びにお越しいただく方にはそっとCDをお聞かせします。 そのうちイタリアン・サウンドのアコも輸入しようかな?
あ、そうそう、本日も600km走破して無事Castelfidardo入りしました。 早速訪問したのがBrandoni社。 発注してあるアコの出来具合をみるのと、最新情報をいろいろと集めるためだ。 できてました、いい具合に。 5リード、22Register、 41鍵・120ベース、オールウッドボディ、LHチャンバー(MMMは外だし)、これで重量は13kgに抑えてある。 きわめて魅力的なマシンのほか3台。 いい仕事してますねぇ。 次に訪問したアコメーカーについては別途ご報告するとして、今晩はこれからSiwa & Figli社のお嬢様とお食事。 おじ様の胸高まる。
 

一念発起様の経過報告  投稿者:ZEN@北海道  投稿日:2007年 6月14日(木)22時20分11秒
  一念発起様のアコーデオン練習が時間を忘れるほど楽しくなってきたご様子がよくわかります
5度循環の左手ベース配列は慣れると必要な音が隣接していて合理的によく出来ています
もうすこし慣れると左手でも1オクターブ以内で旋律的なベースラインが弾けるようになりますヨ
そうなったらもうこっちのもの
自分でテキトーにアレンジして左手でかっこいい伴奏をつけられるようになります
あとはやはりアコーデオンは蛇腹さばき(ベローイング)による表現でしょうか
 

経過報告  投稿者:一念発起  投稿日:2007年 6月14日(木)21時57分31秒
  たしろ様に教えていただいた楽譜が届きました。
教本に添って左手の練習をはじめたら、ほんとに目からウロコですね。
このいっけん滅茶苦茶な配列がとても賢いことがわかってきました。

昨夜は、「茶色の小瓶」などを弾いてみましたが、教本を見たあとだと、
簡単にオルタネートベースが使えて楽しい楽しい。
知っている曲にどんどん伴奏つけて遊んでいると時間を忘れてしまいます。
 

イタリア  投稿者:ZEN@北海道  投稿日:2007年 6月14日(木)19時49分37秒
  日本ではイタリアっていうと陽気で暖かい南イタリアのイメージが強いですが
北はアルプス、そしてドイツに近い
イタリアとドイツ、どちらも音楽が盛ん、アコーデオンも盛んな国ですよね
それにしても川井様のアコーデオン巡礼アルプス越えの旅
外国での長距離の運転おつかれさまです
おみやげ話を楽しみにしております