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Sloveniaのこの演奏会の様子をみて背筋をぞくぞくさせている人は僕だけではないのではないのではないかと思います。 一台のLanzingerのSteyrisch
Diatonicアコとギター一台だけの伴奏で歌う男性コーラスの民謡が何千人もの聴衆を歓喜させ、合唱させ、大声援をださせている。 これで背筋がぞくぞくしないとしたら、おかしい、とさえ思います。 ほとんで涙がでそうだ(これは私の涙もろいという弱点のせいもありますが)。 アコ一台というのが凄い、これほどの人が感動をともにして歌える歌があるということが凄い。 ここには疎外化された孤独な大都会の人間や、崩壊した家庭や、愛情のない冷たい男女関係などのかけらも感じられない。 それは誤解かもしれないし、虚像かもしれないけれど、ここにはひとつの愛するものを皆が共有するというユートピアがある。 もしかしたらこの会場を一歩でれば厳しい現実がまっているのかもしれない。 旧ユーゴから独立したばかりのSloveniaには大変な現実が数多くあるのかも知れない。 しかし、あるいはだからこそ、この民族の団結が求められているのかも知れないし、この国の人たちは幸せな時間をもとめて、この心やすらぐ民族の歌の祭典に集まっているのかも知れない。 近代化と工業化と高度通信化の中で、居酒屋でのバーチャルな刹那的な幸福しかもとめられなくなってしまった我々日本人にこれほど豊かなユートピアが存在するだろうか? そんなことを思いながらこの映像を見るととてもうらやましい。 アコパがそれに似たような状況を作り出せるだろうか? アコパがだんだん重い課題を背負いつつあるような気もしてきたこのごろです。
http://www.youtube.com/watch?v=an6gmn-qiF4&mode=related&search=
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