今日の入荷  投稿者:川井 浩  投稿日:2008年 5月 4日(日)21時35分19秒
  Hohner Alpina IV 96。 明るく済んだスイスやチロルの山の空のような音色に、深い谷を思わせるしっかりしたベース。 Hohnerはこのモデルでアルプス系アコの道筋をつけた、といえると思います。 Hohnerがこのシリーズをやめたあとに、Zupan, Lanzinger, Beltunaなどなどいくつのもメーカーがほとんどこのモデルを模範にしてアルプス系アコを出してきているのはご存知のとおりです。 あとから出てくるアコがいいとは必ずしもいえないことを実証しているのがこのHohner Alpina。 細かいところにまで気を配り、最高の音色がでるようにさまざまな工夫が凝らされている。 この一品に関していえば、細かい傷もなく、奇跡的にレトロがタイムマシンからでてきたような良い状態です。 それでいて、音色が古臭くなく、むしろ明るい現代の音色に聞こえるから不思議。 重量も10kgと軽く、長時間の立奏にも十分耐えられます。
 

今日の旅立ち  投稿者:川井 浩  投稿日:2008年 5月 4日(日)16時26分38秒
  Hohner Imperator V Musette。 Imperatorとはローマ時代の大元帥の称号。それに相応しい堂々たる風格、堂々たる音色、堂々たる弾き心地。 これにmusette調のトレモロをつけていやがうえにもおいしくしちゃったのがこれ。まさに、おおとろのあぶり、フォアグラのソテーにマデイラソース和え、うにのてんぷら、神戸牛におろしポン酢のカルパッチョ、ハーゲンダッツ+サーティーワン、キール・ロワイヤル、これでもかのおいしさ。 千葉県は木更津とくれば近海魚の宝庫。 そちらからお越しの紳士にお迎えに来ていただいて、大元帥はどうどうたる風格で旅立ったのだった。
 

ホーナーでしたか  投稿者:MIDIAKI  投稿日:2008年 5月 4日(日)08時39分15秒
  早々に調査頂き、有り難うございました。 やはりホーナーだったのですね、今のホーナーとは音質が大分違い、どちらかと云えばキャバノロの様な明るく明快な抜けの良い音です。重量を量ってみたら7Kgでした。 右手側はMMLの3セットで、マスタースイッチのみで交互に、MMとMMLに切り替わり合理的です。
さすがに、重厚な和音の連続の曲は苦手(容量が小さい)ので、単音で綺麗な曲を弾くのには良いと思います。 その内本体をご披露致します。 それでは
 

今日の旅立ち  投稿者:川井 浩  投稿日:2008年 5月 3日(土)23時06分30秒
  Scandalli Super VI T。 4月27日にご紹介したSettimio Soprani Artist VIの後継機のScandalli Super VIのシリーズマシンです。 Scandalli, Settimio Soprani, Paolo Soprani, SEMなどを併合した当時イタリア最大級のアコメーカーだったFarfisaの時代のScandalli Super VI Tです。 その4月27日に当方のアコの花園で数台のアコを試奏の上、最後にこのアコにちょっと触られた千葉県佐倉氏の紳士が本日このアコのお迎えにいらっしゃいました。 私もできれば自分の手元においておきたいアコNO.1だったので、これまで新品・中古品コーナーへも出展していませんでした。 ピアニッシモからフォルテまでの広いダイナミックレンジ、キータッチに敏感に反応するゴージャスなリードからでるサウンドはしびれます。 これを文字で表現するのはほとんど不可能です。 華やかなだけではない、きれいなだけではない、かわいいだけではない、やさしいだけではない、しっかりもんで、器量よし、なんてモンじゃない。 血の滲むような、心の痛みも一緒に歌ってくれる、両腕にひしといだけば身体にぴったりと吸い付くようにくっついて一心同体になってくれる、楽しいことも、悲しいこともすべて打ち明けられる、真の友人か愛人のようなアコ。 どうも、文字では表現不可能なアコです。 そんなアコがあるんです。 Scandalli Super IV T。 今頃は新しいご主人様と一緒に楽しいアコ人生を満喫していることでしょう。
 

Lakeside=Hohner Tango II  投稿者:川井 浩  投稿日:2008年 5月 3日(土)22時51分15秒
  MIDIAKI様、貴重な映像ありがとうございます。 これは確かに1935年から58年まで製造されたHohner Verdi IIに間違いないと思います。 グリルのデザイン、Lakesideのブランド、特別な装飾、ボディカラーなどは特注でおそらく当時のHohnerのOEM(客先ブランド)製品なのではないかと思います。 34鍵、MMの2笛、80ベース、そしてボディのデザインは100% Hohner Verdi IIに間違いないと思います。 軽量で軽快。 昭和10年から昭和33年まで製造されたということは、第二次世界大戦をはさんで造り続けられたアコということになります。 これは歴史的な価値も高いと思います。 恐らく、ドイツではこのアコで「リリー・マルレーン」が演奏され、日本では「リンゴの歌」が演奏されたことでしょう。 オリンピック音頭ぐらいまではがんばっていたのかと思いきや、なんとMIDIAKI様のところで生きていた。 それもちょいと弾けば元通りのお元気さ。 これはレトロ、これはタイムマシン。 先日ご紹介したSettimio Sopraniとクラスメート、同窓生、竹馬の友。 あちらも軽量・軽快でした。 片やドイツ、片やイタリア。 戦時中は軍艦マーチやタイケのAlte Kameradenなども弾かされていたのだろうか? あの戦後のどさくさを良っくぞ生き抜いて参りました。 そんな年月を生き抜いたこのアコは今の世相、今の我々の精神生活、今の日本の現状をどのような思いで見ているのだろうか?
このような思い切りのよいデザインのアコって飽きが来ないし、軽いし、どこにでも連れて行きたくなるし、いいモンですね。 ついつい音色にこだわり、音量にこだわり、音域にこだわるとでかくなる、重くなる。 で、結局弾かなくなる。 何も足さない、なにも引かない、山崎のウイスキーのような潔さ。 当時のほうがアコを作る人の心意気が高かったのだろうか? すばらしいレトロなアコのご紹介ありがとうございました。
 

LAKESIDE  投稿者:MIDIAKI  投稿日:2008年 5月 3日(土)08時46分54秒
  そうですね、楽器本体にホーナーと記載されていませんが、ある楽器店の社長が、昭和初期のホーナーですね、との話でそう思っていました、暫くしまっておいた(数年間も)のですが、ほぼ問題なく立派に音が出ました、鳴らし込めばすぐに復旧しそうです。
古いシャンソンが似合いそうに見えますでしょうか。
 

Lakeside  投稿者:川井 浩  投稿日:2008年 5月 2日(金)23時23分29秒
  MIDIAKI様、是非お手持ちのLakeside(Lake Side?)アコをご投稿ください。検索して調べてみたのですが、どうもLakeside Festivalというのは有名な音楽祭でアコやハモニカがよく登場するようです。 場所はどこだかまだよくわかりませんが。 ただ、Hohnerとの関係は見つかりませんでした。 一度Hohnerの本でも調べてみたいと思います。これがホーナーらしいというのはなにか製造社名などの銘版があるということでしょうか? 興味深いお話ですね。  

まさにアコの花園  投稿者:MIDIAKI  投稿日:2008年 5月 2日(金)21時45分14秒
  日本広ろしと云えども、他に類を見ないアコの花園でしょう、中に入った瞬間に完全にはまってしまいますから、一見の価値絶大ですね。
あぁ..また余計なことを書いて済みません。

以前の記事に昭和初期のソプラニーの写真が載っていましたが、私も昭和初期のドイツ製ホーナーらしいのですが34鍵80ベースを持っています。(名前はレーク・サイドと書いて有ります)
とあるお店で見つけて、著名な方にレストアして頂き、保管しています。 今のホーナーとは明らかに音質が違い、明快でシャープな音がします。
なつメロなど、懐かしい名曲を弾くと似合う気がいたします。
メカも凝っていて、マスタースイッチのみですが、切り替えるたびにMMとMMLに切り替わり、演奏するのには大変便利です。
近いうちに写真を掲載させて下さい、それでは。
 

アコの花園でお待ちしています。  投稿者:川井 浩  投稿日:2008年 5月 2日(金)13時17分36秒
  Saki様、ご投稿ありがとうございます。 アコの花園でお待ちしています。 もっとも人によってはアコのハーレムという人もいます。 お気に入りの若き日のザビーネ・ジーニェンのようなHohnerのLucia IV Pをしかと胸に抱けば、目の前のソフィア・ローレンのようなScandalli Super VIがアコが私はいかがと微笑む。 同時には無理だよと、右に目をそらせば、そこにはジーナ・ロロブリジーダのようなBorsini Vienna K9が、なら私ならどうなのと、ほほえみかける。 それはできない、と後ろを向けば、若き日のジャンヌ・モローのような不思議な魅力のBeltuna Leder Vがたたずんでいる。 そうこうするうちに、アルプスのハイジのようなLanzingerのアルピナタイプのアコやら、ボタンアコやら、いっせいに、私も弾いて、私も抱いて、とささやきかけてくる。 ここは、花園であり、ハーレムです。 そちらで、お待ちしております。  

(無題)  投稿者:Saki  投稿日:2008年 5月 2日(金)10時05分9秒
  たくさんの方がシャンソンお好きのようですね。日本のワビ、サビの世界といえば自然を相手の、「もののあわれ」の世界が主体ですが、フランス人の感覚は人間の”心”にそれを感じるところがユニークです。心変わり、はかない愛、昔の愛の思い出、男と女、、それを素直に歌うところが粋なんです。日本人も昔は小唄や都都逸ではそれをやってました。
川井様、私ヴァイオリンもやりますが弾き語りにはむりです。バンドネオンですかね?
絶対にリードがかなでる、むせび泣くようなトレモロが必要です。それしかありません!!
場所分りますので時間が取れるときにぜひお邪魔させていただきます。
 

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