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旧ユーゴからの分離独立国家群  投稿者:川井 浩  投稿日:2007年11月24日(土)16時26分37秒
  中村様、おそらくその通りなのだと思います。 旧独裁政権からの分離独立で民族間紛争もちょっと中休みの旧ユーゴ連邦諸国のなかでもSlovenjaはオーストリアに近く、経済もまぁまぁ順調。 しかしユーロ圏への参加は先進国との直接競争にさらされるので、むしろ修羅場はこれからかもしれません。 でも、一時のBelle Epoqueを享受するとともに、つらい時代の思いでもみんなが共通に持っているようです。 V dolini tihiは失恋の歌ですが、愛を打ち明けられなかった若い女性から立ち去ってしまった若い男性は軍か独裁政府か民族紛争に巻き込まれて、本当の愛を探り合うチャンスもないままに帰らぬ人になってしまったとか、いうにいわれぬつらい状況を代弁しているような歌詞にも取れます。 フォークソングでありながら、Slovenjaの国家ではないかと思えるほどの民族の熱狂を感じる。
一方お隣のCroatia。 こちらも失恋の歌。 歌で君の愛を呼び戻せるなら僕は一生歌い続ける、と熱唱する歌手と楽団にスタジアムの観衆が大唱和する。 なかには涙ぐんでいる人もいる。 感動をよぶシーンだ。 アコは入ってないのですが、この際、許す。 こんなにみんなでひとつの歌で一体になれるって今の日本では考えられない。 厚生労働省、防衛庁、社会保険事務所への怒りでは国民はひとつになれそうな気がしますが、悲しい。
http://jp.youtube.com/watch?v=YNScVf4lyyA&mode=related&search=

ところで、ベースカバーははずしたくても機能的にないと困ります。 もしとったら、ベースメカに袖を引っ掛けたり、腕を引掻いたりするのが落ち。 とはいえ、弱いベースには特効薬かもしれない。
 

スロベニアの音楽とあの蓋  投稿者:中村  投稿日:2007年11月24日(土)12時09分30秒
  川井様がご紹介しているv dolini tihiの映像を観て驚きました。。。
あんなに会場と一体になってる映像を見たのが久しぶりだったので…
しかもトラッド・フォーク・カントリー系の音楽なのに日本とは明らかにノリが違いますね。
最近の日本ではライブハウスでも大人しく遠巻きに観ている人ばかりなのでカルチャーショックを受けました。
それはそうとスロベニアの自分に近い?世代の若者達が明るい音楽を奏でているのになんかホッとしました。恋の歌ですよね?
歴史は余り詳しくありませんが90年代に独立した新しい国という認識でしたので政治的混乱の背景から解き放たれ少し気持ちに余裕のできた平和な状態に感じました。
hideshikibi様、はじめましてこんにちは。
流れるような演奏をYOUTUBEで拝見させて頂きました。ベリッシモです。
hideshikibi様はアコのデコレーションまでデザインして創ってもらったなんてその意欲・情熱が素晴らしいですね。
楽器という枠を越えてもはや相棒という感じじゃないですか?
だからあんなにアコーディオンを愛おしく演奏するのですね。”アコーディオンLOVE ”を感じます。
僕もグリルを外すのに少し抵抗はあります。それもアコーディオンの音を支える身体の一部で顔みたいなモノだと思うからです。
僕もそんな相棒・愛器を見つけたいと思います。自分はアコと棺桶に一緒に入るつもりです。
話は変わってローマの現状は厳しいようですね。やはり伝統は廃れる運命なのでしょうか?悲しいです。古き良きを愛する街だと思っていたのに…少し残念です。。。
スロベニアは隣の国ですよね?でも僕の認識だと地図上の話なので甘いもしくは青い考えかも知れませんね。実際に日々生きる事、生活することを考えるとローマから近くて遠い感じしょうか?
素晴らしい世界観をお持ちのhideshikibi様の今後の幸運をお祈りしております。
 

私が みぎの あの 蓋を とらない 理由  投稿者:hideshikibi  投稿日:2007年11月24日(土)05時23分5秒
  ほんとうは 私も その右の ふた とって しまったほうが 音 すきです。でもなぜとらないかというと とって しまったら せっかく かっこいいアコーディオンのデコレーションが だいなしになるからです。私のこのアコーディオンは1995年にわたしのそのときにあったすべてのアコーディオンのアイデアどうりにつくってもらったものですが、デコレーションも 私のデザインです。だから蓋はずせない。ところで SLOVENIAのこのグルッポすごい いいじぁないですか!!!私は きょうも金曜日だというのに しごとなくて橋の上で ひいてました。ローマには もうこんなすてきな民族的な音楽をまじめにやってるところは もうないです。SLOVENIAでこんな民族的な音楽がみんなによろこばれてるなんて!!!私は来るとこ まちがえたんかなあ ?  

Ansambel Zdomarji  投稿者:川井 浩  投稿日:2007年11月24日(土)03時25分32秒
  うれしい便りがありました。 第3回目の「アコーディオン彷徨」で寄り道したSloveniaの首都Ljubjuana(リュブリアナ)を流れるLjubjuanica川のほとりの広場から聞こえてきたv dolini tihi(In the quiet valley there is a small village)のメロディーに導かれてそちらに行くとこのSlovenjaの若いミュージシャンが演奏していた。 その演奏に感動してレポートしたのは上記第3回目の「アコーディオン彷徨」に詳しいが、そのグループのリーダのサイモンからメールが届きました。 そのとき私が頼んだv dolini tiniの英訳を送ってくれることを忘れずにいたことと、新しくグループにメンバーが一人増えて、Web Siteも立ち上げたということでした。 下記がそのWeb Siteで彼らの新しい、若々しい歌声と演奏が聴けます。 http://www.ansambel-zdomarji.com/

CDかDVDを出したら早速購入したいと申し入れしました。 ちなみに彼が訳してくれた詩の英訳は下記の通りでした。
In the quiet valley there is a small village
In the evening dusk everything is sleeping peaceful
One window is still open
And leaning on it is a sad girl

Everyone is sleep just the moon is shining
There at the window is a gloomy girl
And he asks her why she is not sleeping
And why she is wiping her salty tears

Slavcek sang sang his own song
I denied my love
He went and went far away
He sang and screamed into the quiet night

もうこれまでに何回か英訳が届いているのですが、せっかくの英訳なので再掲載しました。 この歌が僕と彼らを結び付けてくれたと思うとなにかこの歌には特別なものを感じてしまいます。 OriginalのLojze Slakのv dolini tihiはこちら。
http://www.youtube.com/watch?v=an6gmn-qiF4

改めてこの曲と歌がSlovenjaの人々を感動させているということがわかる。
 

中村様ようこそ  投稿者:川井 浩  投稿日:2007年11月23日(金)22時46分25秒
  中村様ようこそ! ご投稿ありがとうございます。 また、Renato Broghettiの演奏のYou Tubeの映像のご紹介も深謝申し上げます。 なかなか切れのあるサウンドですね。 Menghiniのブランドが見えましたが、中南米で多く使われているらしいDiatonicのアコですね。 Menghini社はイタリアのCastelfidardoの有力メーカーの一つでしたが、現在はScandalli、SEM、Paolo Sopraniなどを製造しているSuoni社に合併しています。 このタイプのアコは確かにトレモロを入れないドライサウンドで切れの良い音色にして、演奏も早い指の動きをするものが多いように感じます。 カバーを取ることでさらに音の「こもり」を覗き、シャープな音色が際立ってくるようです。 みなさんもお手持ちのアコのトレブルカバーをはずして見るとこれがこれまで自分が弾いていたアコなのかと疑いたくなるように音色が変わります。 もっとも、トレモロが強調されたりする場合もあるかもしれませんし、トレブルカバーをはずした音色が皆様のお気に召す音色になるかどうかはわかりません。 ただ、音色がシャープにかつ音量もやや大きく聞こえるようになるのは確かだと思います。 ベースのカバーははずしてしまうと普通はなかなか演奏しにくくなりますが、hideshikibiさんのように84個もベースカバーに穴を開けてしまえば確かにシャープなベース音が聞こえてくるかも知れません。 ただ、これもバランスや最終の音色が気に入るかどうかはやってみなくてはわからない部分ですね。  

カバーをはずしているアーティスト!  投稿者:中村  投稿日:2007年11月23日(金)19時38分50秒
  初めまして、みなさまの会話を影ながら楽しませてもらっている中村と申します。
アコーディオン歴の長い皆様から致しますと自分は
32才と若造でアコーディオン歴はほんの毛の生えた程度です。。。
この場ですと全音階のボタンアコは邪道に感じてしまい気が引けたのですが、
勝手な解釈ですが、曲調が皆様もきっと取っ付きやすい感じと思えまして…
紹介してたいと思いました。
カバーを外すことで音の跳ね返りが消え際だっているのが解ると思います。
Renato Borghetti - O Sem Vergonha
http://jp.youtube.com/watch?v=LduUyCvT_J4
 

You Tube audianceの評価  投稿者:川井 浩  投稿日:2007年11月23日(金)11時30分41秒
  You Tubeに投稿するということは世界の人に見たり聴いたりしてもらうということで、Audianceのコメントそのものも直接世界の人に読まれることになります。 そこに投稿して高い評価を得るということは世界水準からして高い評価を得たといえると思います。 hideshikibiさんのご投稿を読むと、なるほど、そんなに努力をしたいたんだな、ということがよくわかります。 また、世界の人の共感を得るような演奏方法が身についているということだと思います。 また、さらに、おそらく、彼の演奏する曲目はどこかで楽譜を買ってきてそれを見ながら練習したり弾いていたりということではなく、彼の感性が捉えたそれぞれの歌や音楽の本質的な部分を自分なりにそしゃくして、それをアコーディオンでどのように表現するかという点に注意しながらアレンジまでを自分でこなしているということがわかります。 また、お手軽なおかずをできるだけ廃して、原曲のイメージを損なわないように曲作り、演奏方法を選択していることもわかりました。 なるほど、いつもお手軽なおかずといえば、スーパーで出来合いのお惣菜を毎日毎日だされたらうんざりする気分に似ているなと言えばわかりやすいですね。 だしは昆布と鰹節でしっかり取る。 だしの素などをお手軽につかってすまさない。 いわばミシュラン三つ星の一流料亭の味。 そんなhideshikibiさんのアレンジと演奏にブラボー!を送ります。  

曲の取り込み方法などをぜひ掲示板にご発表ください  投稿者:hideshikibi  投稿日:2007年11月23日(金)06時15分43秒
  曲の取り込み方法などをぜひ掲示板にご発表ください。と、リクエストいただいたので、書きます。ほかの皆さんが しておられることと たいして かわらない ふつうのやりかただと、思いますが。まず私は 好きな曲を みつけたら いつも どんなことあっても アコーディオンで ひくぞ!!!と かたい 決心をします。それから その曲を  なんどもなんども聞きます。私はコンピユーターやりだしてから5ヶ月ぐらいしか たってないですけど、そのおかげ いまでは わざのわざCD買いに、いかなくても たいがいYOUTUBEで 聞ける ので ほんとうにべんりです。そんなに 複雑ではない歌ものの曲でも 100かい以上は聞いてまずその曲覚えます。わたしはMOZARTなんかとちがって ほんとうに 音感も わるいので わからない音程 は やっぱり曲にあわせてアコーディオンで などっってひいてみたりして ちょっとずつ曲覚えていきます。その後、やっと いちおう 曲をさいしょからさいごまで 音わかってから どうやってアコーディオンにするか かんがえるわけですが、そのときに私が一番注意することは、アコーディオンだけで弾くためにどうしても原曲からいろんな音のうごきを省略してひかなければならないのですが、曲をまず気が狂うほど 聞くことによってその曲のなかの、曲の魅力をつくりだしてる、どうしても省略出来ない部分を理解して、どんな過酷な練習になっても 省略してはいけないところを 省略しないでいいようにどうしたらいいか工夫して 練習します。たとえばYOUTUBEに、いれてるleroy anderonの そりすべり  なんかは 彼の全ての曲のとくちょうの あの いつもうごいてもうひとつのメロディに、なっている内声をどうやって ひくか 1年いじょうかかってかんがえて けっきょくベースで弾いてるのですが、やはりこれも、16年かけてとりあえずなんとかあそこまで弾いてます。あと 歌もののコピーのときは、まず、うたの 旋律を 最優先にかんがえて、原曲にはない おかずをいれないように してます。アコーディオンは指はなしたらわりと すぐ音なくなるサスティーンのない楽器なのでわりとながくのびるメロディのなかで、なにかしら、ちがう旋律いれたり妙なおかずいれたりする人みかけますが、そのほうが簡単で つまりそれって わたしがおもうに間が持たないから いろんなほかの音いれるのであって、嫌いです。もちろん私のかんがえです。 わたしはそうでなく 単純なメロディそのものだけを、いかに歌わしてひくか努力してます。  

hideshi kibiさんのこと  投稿者:川井 浩  投稿日:2007年11月21日(水)10時13分19秒
  11月18日つけで「神童」とご紹介したhideshi kibiさんからお便りをいただいています。 あまりにお若く見えたので、10代か20代のアコの天才教育をうけたアジアの青年かと思い込んでいましたが、すでにローマに渡って18年の大ベテランの日本人の男性であることが判明しました。「神童」といわれてご本人は「童」とはいわれたくない気がなさったようですが、ごもっともです。 失礼しました。 繊細な演奏方法はどこかに日本人としてのルーツを感じさせるものがあるからだったのかもしれませんね。
さて、hideshi kibiさんから以前私の友人がベースカバーに穴を追加で開けてベースの迫力が増したことをレポートしたことをお読みになって、まさにそれは同感だとのコメントをいただきましたので、ご報告します。 kibiさんのアコには後から空けた穴を含めて合計84個の穴がベースカバーに開いているとのこと。 私の友人はトレブル側もレジスタメカが音を邪魔するので、トレブルスイッチもとってしまい開口部を大きくとることでトレブル側の音色もメリハリのある音量にしています。 確かに、トレブルカバーを取り外して演奏するプレイヤーのYou Tubeの映像もいくつかありますね。
Richard Galliano playing Libertango
http://jp.youtube.com/watch?v=KOXVxoyZ8yo&feature=related
comment please neues ivan hajek video accordion akkordion
http://jp.youtube.com/watch?v=vMurycVUbrY&feature=related

私の手持ちのアコもいじりたくなってきたぞ。
 

アコ探し、アコ選び  投稿者:川井 浩  投稿日:2007年11月20日(火)08時10分12秒
  nikoako55様ようこそ! 「購入時初心者でしかも誰にも相談できなかったため」の部分でもう私はぐっときてしまいました。 なにがぐっときたかというと、私もそうだったからです。 アコーディオンにあこがれ、アコの音色が大好きで、だれでも知っているアコーディオンのことを、だれに何を聞いていいかもわからない。 知人・友人・先輩・後輩にアコのことを聞いてみても、その反応はおおむねびっくりされて、情報が得られないばかりでなく、半分ばかにされたり、ものずきだなぁ〜、何が悲しゅうてアコなんや、と、自分が異なる星からきたETみたいに見られている目線を感じてします。 それ以来、アコについて誰かに何かを聞こうとする意欲さえ費えてしまう。 昔はそうだったと思います。 今でもまだまだ情報がいきわたっていません。 このWeb Siteにたまたまたどり着けた方はNetでこれほどの情報を得られるとは考えられなかったと思います。 私もその恩恵にあずかっています。 アコに関する情報を皆様と共有できることを大変うれしく、ありがたく存じます。
さて、中古も新品もいいアコがあります。 ぜひ、一度おいでいただくことをお勧めします。 というのは、失礼ですが、30年このかたExcelsior 308だけしかお弾きになっていないとなると、アコに音色、弾き心地、デザイン、調律、リードなどにこれほどのVarietyがあり、自分のほしかったアコはこれなのだ! と目覚めるチャンスがなかったということになるのではないかと危惧します。 お住まいがどちらかわかりませんが、上京するコストは工夫すれば、またお時間が許せば、バスなどを乗り継げば、あるいは青春18切符を利用すれば、あるいは奥様とあるいはご主人様との東京見物とをセットにすれば、きっと悔いのないアコ選びができるのではないかと存じます。 それでもやはり難しい場合は、「世界のアコシーン」などをごらんいただいて、どの方向性の音楽やアコの音色がお好みに合うかどうか、ピアノキー、ボタンキーか、鍵盤数、ベースの数、許容重量、チャンバーの有り無し、トレモロのありなし、デザインの希望、などをうかがえればお勧めのアコをいくつかに絞ってご紹介できると存じます。 また、当Web Siteの「新品・出物アコーディオン」のコーナーをごらんいただき、お気に入りのアコを選んでいただければと存じます。 Skypeをご利用いただければ、音質の限界はありますが、実際の演奏の音色をある程度感じていただくことも可能です。 Skypeをご利用いただけない場合は電話をいただければ電話口で音色を鳴らして聞いていただくことも可能ですが、実際においでいただき、弾き比べるのに比べるとやはり隔靴掻痒の感は否めません。 ただ、ご事情もさまざまだと存じますので、もしおいでになれないとしてもご希望をできるだけ詳しくうかがうことでいくつかのお勧めのアコを探すことはできると存じます。 詳細のご連絡をお待ちしております。
ちなみに、ピアノキーかボタンキーか、は比較的単純な質問でご理解をいただけると思いますが、最近はボタンキーへのチャレンジも増えていますので、ご一考に価するとは存じます。 キーの数が多ければ音域が増えて結構なのですが、その分、リードの数も増え、価格と重量が増えます。 クラシックも含めて音域の広い音楽にチャレンジするならキーの数が41とか45とか大いに越したことはありませんが、歌声、歌謡曲、フォーク、ジャズなどは37鍵盤、や場合によっては34鍵盤でも十分な場合もあります。 リードの数が多いということは重量・価格が増える以外に、蛇腹のサイズも大きくなるので、肺活量が増えるので、演奏が楽になるのと、大きくて剛性の高いBodyになるため、一般的には音質もアップします。 ベースの数は120あればだいたい何でも弾けるということだと思いますが、用途によっては96や72でも十分な場合もあります。 チャンバーがつくかつかないかは音質・コスト・重量に大きく影響します。 チャンバーというのは部屋という意味で、LとかMのリードを鳴らすときに、直接表に音を出さずに、トレブル側のボディの内側に小部屋が作られていて、一度そこを通過してリードの音を表にだすため、音色の角が取れて、まろやかな音色になるためのものですが、あくまで音色に変化を付けるものとご理解ください。 ただし、構造が複雑になり、価格・重量ともにアップする要因となります。 あとは調律ですが、これが一番厄介で、通常はMMないしMMMの組み合わせの時に一つのMのAの音を正規な440Hzないし442hzなどにあわせて、もう一つのMの周波数を若干上ないし下にずらすことによる音の干渉を作り(「うねり」の現象)トレモロといわれる音の振るえを作るものですが、フレンチ・ミュゼットの場合はこのうねりがかなり高く、イタリアでは少し下がり、ドイツではさらに下がり、アメリカではSwingといってゆったりとしたうねりとなり、場合によってはドライといって、まったくうねりのないTuningが施される場合もあります。 ロシアのバヤンとか、アメリカのケージャン、バルカンの調律にもこれが多いような気がします。 さて、いざ歌謡曲を弾こうとすると若干トレモロがあるほうがいいようですが、これが強すぎるとクラシックやタンゴ、あるいはロシア民謡ではいまいち迫力がでないなどのきらいがあります。 あと、リードの数と組み合わせもいくつかあります。 3リードでもMMLかMMMか、4リードでもHMMLかMMMLか、場合によっては5リードでHMMMLという組み合わせが可能なアコもあります。 もちろんリードの数が多いほうが音の種類が豊富になるので楽しいのですが、重量・価格・サイズなどに影響がでます。 後は、グレードの高いふるいアコにするか、グレードは落ちるが新しいアコにするか、など選択の幅はかなりあります。 とりあえず、「新品・中古アコーディオン」でのチョイスにチャレンジしていただき、それで、ご判断をいただけるようであれば結構ですし、高い買い物ですから、できればご自身でやはり確認をなさりたいということであれば週末であればお時間を設定してお越しいただくことはWelcomeです。 ご連絡をお待ちしています。