川井様のおっしゃるように、クロマチックでもB式、C式、ろいろな配列があり、
さらにダイアトニックともなると、コンサーティナやバンドネオンも含めると
実にいろいろなボタン配列の楽器がありますよね。
世界には各国いろいろなアコーデオン文化があり、興味深いところです。
ぼくの手持ちの蛇腹楽器はC配列のフリーベースアコのほか、G/C2列の
ダイアトニックアコ、それに30keyのアングロコンサーティナを持っています。
ピエールマリアやキャバニョロなどのフランス製の楽器は左手ベースボタン
がキノコ型なので、指が挟まりそうで慣れないと弾きにくいですね。
ボクが持っているクロマチックアコは左手ベースは普通の円筒形のボタンで、
2列がベース、残り4列がコードという一般的なストラデラスタイルのほか、
スイッチを切替えると、左手もC配列のフリーベース(単音で音階が弾ける)
に早変わりします。
フリーベースのキイ配列にも楽器によってクロマチック配列のほか、5度循環の
タイタノ・コンバータシステム(TCS)とか、いろいろあってややこしいです。
ローランドのVアコは左手ベースの配列がスイッチひとつで5種類くらい切り替
えできるそうです。ぼくはまだVアコはいじったことがありませんが・・・
一度CタイプにできたアコをBタイプに直すことは技術的には確かに可能だと思います。ZEN様のようにリードフレームをとったりはずしたりすることに熟練された方にはお手の物かも知れませんね。 ただ、相当のリスクを伴う改造となり、アコメーカー自身でもあまりやりたがりません。 採算面からすると難しいということだとおもわれます。 最近聞いたとことでは同じCタイプでもフレンチスタイルとインターナショナルタイプがあり、フレンチスタイルは左手のベースキーの内、3列がベースで、3列がコード、インターナショナルタイプは2列がベースで4列がコードとなっているようです。 同じベースのボタンでもフレンチスタイルはキノコ型に執着し、インターナショナル型は円筒形で、メンテナンスの面から言えばフレンチスタイルのキノコ型は圧倒的に不便です。修理屋泣かせといっても過言ではありません。 右側もキノコ型ですからたまりません。 この点、インターナショナル方の方が合理的だとおもわれますが、フランスではこのフレンチスタイルへのこだわりがあり、それ以外のものは認めないといった頑固なところがあります。 これがまた、一つの味わいになっているのでしょうね。 フランスの車などでも特徴のあるシトロエン、ルノーなどは昔から独特のユニークなデザインで有名ですね。フランス人からみると合理的なものも他の国から見ると非合理的に見えたり、また、このフランス的なユニークな発想のなかに未来を先取りする創造性が隠させていたり、より深い味わいがあったり、人生を感じさせたり、いやはや物ごとの価値を測る基準は一体どこにあるのかという根源的な、あるいは哲学的な命題を提起された気分になりますね。 で、これまでは左手の話ですが、右側も1列目にCを置くか、3列目にCを置くか、BタイプかCタイプかどちらか一つにならないかなぁとつねずね思いますが、一方でDiatonicタイプのボタンの押し引きで音が違うタイプなどに出会うと、この多様性が文化なのだ、と諦めとともにこれらを楽しめばいいのだというTolerantな気分がでてきて人間丸みが出てきたような気がしてきます。 アコは修行・人間形成の場か。 しかし世界で言語がこれほどに多様化してしまったのは歴史と通信・Communicationと技術のギャップから致し方なかったとしても、せめて手話とかアコのボタンの並び方ぐらいなんとか統一してほしいと思う気持ちはぬぐいがたいものがあります。 とはいえ最新の技術、今の世の通信・CommunicationをしてもDVDの規格一つ統一できないようでは人類の共通言語や考え方の統一は永遠に来ないと考えて、この多様性を楽しもうと思うことの方が健康にはよさそうだとの結論に達して、朝ごはん。
ぼくはC配列の楽器(左手はスイッチの切り替えでフリーベースになる)
を持っています。
日本ではかとうかなこさんとか、ボタン式というとほぼC配列ですが、
ベルギー式のB配列をお使いの奏者は桑山哲哉さんが有名ですね。
B配列はたしか、楽器の内側から外側に向かって半音が
並んでいるんですよね?
逆にC配列は外側から内側に向かって半音が並んでいますが、
ほんのちょっとリードの順番を変えてやればC配列→B配列
の改造は簡単だと思います。
ぼくはC配列で慣れちゃったので、いまからB配列に改造する
気はありませんが。
ふつぞう様ご投稿ありがとうございます。 好きこそものの上手なれ。 いいんです、すきだったら。 きっとうまくなります。 まして、ふつぞう様のようにここまでくると好きというよりすでにこっているのレベルですからボタンアコのドクタータイトルも獲得するのではないかと恐れております。 JAAでお目にかかれることを楽しみにしております。 実は私も社員の冷たい視線を感じつつ前日のセッティングも含めて5日間の休暇をとりました。 本業をおろそかにしてアコ三昧をさせていただきます。 みんなで楽しみましょう!
かけながし様ようこそ! お待ちしておりました。 赤木の山も今宵限りだぁ、と名せりふを残した忠治親分にどこか風貌が似ている(かどうかわかりませんが)かけながし様が奏でる名月赤木山は絶品です。 ピアニッシモから始まるこの日本の名曲はイスラエルの若人の合唱やシャルトルアコ祭りにも負けないものがあると感じます。 義理人情、渡世のつらさ、日本人の魂に触れる旋律。 チェーン店のファミレスやお手軽イタリー風レストランで何気なく洋風なものなどを食しながらすっかり現代の便利・コンビニ生活にどっぷり浸かっている自分の子供時代、戦後間もないころでしたが、おじいちゃん、おばあいちゃんもいる下町の長屋の暮らしや田舎の実家の生活、夏祭り、夏休みなどが思い出されます。 浴衣、ちょうちん、お盆の飾りつけ、蚊取り線香のにおい、縁日、川遊び、懐かしい田んぼのある風景、小津安二郎の世界、これらはまだ僕らの世界なんでしょうか? 世界に誇れるもの、それは僕らの心の中にしかない? それが日本文化だ、といっても外人にはなかなかわかってもらえない。 声高に言うもんじゃないから。 でも、それも実際はわかってもらえるのです、個人ベースなら。 僕らは外国のファミレス文化を輸入していないだろうか?
ZEN様のおっしゃるリードフレームベースの調律のための装置はあると便利でしょうね。実際リードメーカーではそのような装置で製造・調整しています。 通常アコーディオンメーカーはリードフレームをリードセットに組み付け、それをアコに組み入れたままで仕上げの調律をしています。この場合、蛇腹からはずしたアコをテーブルに載せるのですが、そのテーブルには蛇腹がついていて、台の真ん中には穴が開いています。それぞれのキーを押して周波数を測りながらずれを検知したら該当するリードの表か裏を削るという具合でした。 この調律台は古いアコの蛇腹を2枚の板に接着して片方の板にはアコのボディより一回り小さい穴を開け、アコを載せる面には密閉性を高めるためスウェード革などが敷いてあります。ただアコにもいろいろとサイズがあるので、工夫が必要で、通常いろいろなサイズのアコボディのために何台もこのような調律台が用意されています。 ZEN様のアコ調律士としてのデビューも間近い?
さて、ドイツではたしかにピアノキーが多いですね。聞き及ぶ限りではフランスではボタンアコ、それもCタイプのボタンアコ、それも頑固にキノコ型のボタン、それも頑固にステップ(階段)付のボード、トレブルレジスタはアコの背中、とこう決まっていますね。フランス人特有のこだわりが感じられます。ベルギー以東、ドイツ、バルカン、東欧、ロシアのバヤンまでボタンはBタイプです。 日本ではアコといえばフランスみたいなところがあって、それはそれで結構だと思いますが面白い現象だと思います。 要するにCタイプが盛んな国は自国文化を声高に唱えるフランスとその植民地以外は日本だけではないかと思います。 これはこれで面白い現象だと思いますが、確かにフランス文化の与える影響は圧倒的なものがあります。その文化の力はすごいと思います。 文化の輸出、文化の圧力、文化の押し売り、文化の侵略...文化というものはいろいろと考えさせられます。
初めての投稿です。このページができた時から、仲間に入りたいなと思いつつもずるずる
と時間がたちました。川井浩様には過日とても良い楽器を紹介していただき、愛用してお
ります。わたくし、上州は赤城山のふもとに住んでおります。アコーディオン歴は?十年。
長ければいいってモンです。職業はメカニカル関連。そのせいかアコーディオンのメカニ
ックな構造に惹きつけられます。アコーディオンを分解したり、磨いたり、ながめたりで
ほぼ満足!?。もちろん練習もしていますよ。
川井様の「隠れキリシタン」は言いえて妙ですね。まだマイナーな楽器のイメージが強い
アコーディオンが好きで好きで、という人たちをこのページで拝見して旧知の友に会えた
気分で、楽しくなります。それにしても川井様の情熱と行動力に乾杯!です。アコ好きの
みなさん、今後ともお付き合いのほどよろしくお願いいたします。
来月25日からでしたね。出来れば見に行きたいなあと考えています。今のところまだ仕事の予定が固まっていないのでなんとも言えませんが。
名古屋から私の知り合いがバンドで出演します。とても頼もしいです。彼はアマチュアながら積極的にライブ活動を重ね、大阪でも東京でも演奏をしてきましたので、きっと持ち味を発揮してくれると思います。
そしてそのサマーフェスタにも出演し、くどうえりさんのところでも活躍した畏友・田ノ岡三郎氏が10日に愛知県岡崎市で開催される中部アコーディオンクラブの第37会定期演奏会にゲスト出演して下さいます。彼とは毎年会っていますが、会うたびに驚くほど音が進化していて新鮮な喜びを味わっています。今回もどんな演奏が飛び出すか、シャルトルのアコーディオンフェスティバル見学帰りの彼ですからきっと素晴らしいステージになることでしょう。不肖私もボタンアコで演奏をしますが、まだ完成していないので不安だらけです。勢い頼みです。
内側のリードの調律、それぞれの技術者に熟練のワザがあるのですね。
いずれにせよリードの調律には細心の注意と相当の熟練が必要ですね。
リードを折ってしまったらオシャカですから、
調律の練習用にジャンク品のアコーデオンでも仕入れておこうかなあ・・・
とりあえずクロマチックアコは表裏同音なので、
表を調律したら表裏ひっくり返して貼り付け、
裏側を調律するという感じでやっていますが、
リードプレートをカステッロから取り外してばらした状態で調律するための、
調律台のようなものを作ろうかなあと思っています。
フランスあたりではボタン式のほうが多いようですが、
ドイツはピアノ式アコのほうが多いみたいですね?
いやー、楽しみですねぇ、この催し物。 私もどきどきしております。 皆さんの演奏やら、あれやこれやのアコの話で江戸の夏はアコで盛り上がりそうですね。 皆さんにお目にかかれるのもとても楽しみです。 アコの展示は25日から28日まで、午前10時半から午後7時半頃までです。 手持ちのアコを持ち込めるだけ持ち込んで展示したり、できればその場でご注文していただけるようにしたいと考えておりますので、実機を比較してお気に入りのアコが見つかりましたらそのままお持ち帰りいただいてもいいようにしたいと思っております(特に中古品は)。 新品のアコの場合は最後の日まで展示はさせていただきたいと思いますがご注文は受け付ける予定です。 特に展示品特別割引が期待できるかも! これは見ないと損だぞ〜!
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