フリーベースとストラデラ:ここが問題!  投稿者:ろばの耳  投稿日:11月10日(金)21時11分41秒
  ZENさんのコメントに、以下のような記述がありました

》左手でメロディーも弾けますし、ドミソドミソと分散和音も弾けます

そうなんですよね。ちょっとおこがましいですが、関係者多数なので一応解説を試みておきます。例えば左のように「ドミソドミソ」と弾きたいけれども、ストラデラでは無限音階という聴感上の錯覚を利用しているため、弾き始めの音に対して次を高くも低くも決められず、思いこみの世界となってしまいます。

(弾きたい形)→(ストラデラでは例えばこんなものが全部同じ)
‖          SO‖            ‖            ‖             ‖
‖        MI  ‖            ‖  MI    MI  ‖             ‖
‖      DO    ‖            ‖DO    DO    ‖DO    DO     ‖
‖    SO      ‖    SO    SO‖    SO    SO‖    SO     SO‖
‖  MI        ‖  MI    MI  ‖            ‖  MI     MI  ‖
‖DO          ‖DO    DO    ‖            ‖             ‖

無限音階の例については前にもご紹介したと思いますが、話題のついでに
 http://www.brl.ntt.co.jp/IllusionForum/basics/analogy/index.html
 http://www-antenna.ee.titech.ac.jp/~hira/hobby/edu/sonic_wave/sh_tone/index-j.html
 

フリーベースの教則本など  投稿者:ろばの耳  投稿日:11月10日(金)21時06分56秒
  ○ありました。僕は楽器は無いけれど、とりあえずイメージトレーニングのためにカナダで出版されたものを新大久保で入手しました。

PROGRESSIVE METHOD FOR CHROMATIC FREE BASS ACCORDION Vol.1,2,3
by Borgstrom Charles
Waterloo Music Co.Ltd.

入手先:音楽センター
〒169-0072 東京都新宿区大久保2-16-36TEL/03-3200-0101・FAX/03-3200-0104
E-Mail:info@ongakucenter.co.jp

入手上の注意:ここでアコーディオンの販売や修理をなさっている山本氏のところに2〜3冊ありました。いきなり聞いても山本氏以外は多分分からないと思いますので取り次いで貰って下さい。(「ろばの耳」から聞いたなどと言っても分かりませんから、敢えて聞かれたら「そういう話を聞いた」とだけ言って下さい。)

各巻とも1365円で、レベルはアコーディオンの初級の終わり頃程度のところからでしょうか。一応アコは弾けるものとしてベローイングや楽典の解説などは省略されています。
全体としての印象は、譜面づらも内容も優しいが音楽的には魅力満載。好みは分かれるでしょうが1巻で直ぐにアンナ・マクダレーナ・バッハのための小曲の一部が出てきてもう涙、やっぱりこれだよなぁと思わせます。従って、内容的には3巻を終えたところから本来の勝負が始まるといった感じでしょうか。

○もう一つ:
本の現物は見ていませんし、フィンランドからの購入経験も有りませんが
Suomen Harmonikkainstituuti
この団体の性格は、フィンランドのアコーディオン学会、協会、専門学校のいずれか分かりませんが、CDや楽譜、教材等も扱っており、ユーロでの支払いになりますがカード決済も可能なようなので申込んでみる価値はありそうです。

http://www.harmonikkainstituutti.net/
ここで右側のメニュ−から最近更新されたばかりのPDFの英文カタログをご覧下さい。文書をテキスト化してfree bassで検索すると、以下の楽譜や教本などがヒットしますが、お目当ての教本は#507が該当すると思われます。
注文する場合は、文章については読める言語かどうかも質問しておく必要がありそうですね。僕は子供向け以外は何れも関心があったりしますが、実際に注文なさる方は、事前調査も含めて結果を報告して頂けると嬉しいです。
(以下は抜粋&番号順に編集)
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Order Nr. Title Price EUR

066 Elina Leskela: 'Stories' -album for small children (free bass) 27,00 .
124 Kristina Kuusisto: "Konkkis", accordion ABC for children (free bass) 15,00 .
150 H. Wessman: Collection dedicated for Marjut Tynkkynen's pupils (free bass) 10,00 .
151 Ari-Matti Saira: Balanssi, collection for free bass 22,00 .
311 V. Gerasimov: Compositions for free bass accordion 10,00 .
507 Saira: School for free bass accordion 21,50 .
----------------------------------------------------------------------
ORDERS: Finnish Accordion Institute, Kyrosselankatu 3, FIN.39500 IKAALINEN
Tel. +358-3-4400221, fax +358-3-4589071
e-mail hanuritalo@harmonikkainstituutti.net

P.S.ついでながら、ボタンアコやピアノアコの教則本
 ご紹介したカタログには507の直ぐ上(カタログ9ページ)に
498 Veikko Ahvenainen: Method for accordion 1 25,00 .
499 Veikko Ahvenainen: Method for accordion 2 25,00 .
が有りますが、これはボタンアコでも鍵盤アコでも何れでも使えるようにした教則本です。音符の上にはボタンアコの指番号、下にはピアノアコの指番号が書いてあり、ベースはストラデラ。著者の Veikko Ahvenainen は、フィンランドの象徴的なアコ演奏家で、ボタンアコの奏者です。(現物はスウェーデン語で記述。)
スウェーデン語から英語への翻訳は、ヒット率は低いですがお勧めは
http://www.tracetech.net/sanat/
 

バンドネオンとフリーベースの間柄  投稿者:ろばの耳  投稿日:11月10日(金)21時05分43秒
  川井さん 見せて頂きました。続いてバンドネオン大好き人間のHPなども。
ボタンの配列は、PDFで容易に見ることが出来ますが、ベースについては音域が分かりませんが、左手側のAisからe'までの内側3列による31ボタンを見れば良いんですか?
      ̄
なるほどこれはボタンの大きさ/間隔こそ違うけれども(従って運動性が違うので結果も違う)が、約2オクターヴ半有りますし、フリーベースの各音の位置関係を体で覚えるには良いかも知れませんね。(ここまで来たらベースというよりも左右対等と考えるべきかも。)
ところで右手がピアノ鍵盤ってのは無いだろうなぁ、あれば飛びつきたいところ。これで右手の改造まで考えたら頭がどうにかなりそうなので(^o^).>ZENさん

ついでに川井さんが訳されたイントロダクションを読ませて頂いたのち

http://www.bandoneon-berlin.de/10220/index.html 他と
http://www.inorg.chem.ethz.ch/tango/band/bandoneon.html

をざっと拝見しました。
Technical Aspects の中の Sound Examples にある Premier Bandoneonbau Mod D による demo演奏のBachには驚きました。是非皆さんもお聞きになってみて下さい。単音あるいは僅か2音程度の組み合わせでもバスの自由な動きとハーモニーの効果は実に魅力的です。そして、フリーベースのルーツは、170年以上前のバンドニオンに求めることが出来そうだということや、現在なお進化していることも確認できました。有り難うございました。あ、江戸時代のからくり人形にも相通ずるところを発見してなるほどメカは日本人向きだということも再発見。>ふつぞうさん

やっぱりフリーベース、一度は取り組んでみたいですねぇ、いや、決してフリンべースぢゃなくってさ、ホンキベースで(^o^)。
 

訂正  投稿者:ZEN@北海道  投稿日:11月10日(金)20時58分30秒
  誤)左右とも31キイだから両手で61キイ分の音域になるかというと

正)左右とも31キイだから両手で62キイ分の音域になるかというと
 

れ:Harry Geuns Chromatic Bandoneon  投稿者:ZEN@北海道  投稿日:11月10日(金)20時56分17秒
  左右対称のクロマチックで重さ5kg、小さくて軽い!
ボタンは慣れないととっつきにくいですが左右対称で同じ配列と同じ指使いなのだから

左手をフリーベースのクロマチック配列で覚える覚悟があれば
左右対称なのだから同時に左右両手とも同じ手間、同じ要領で弾けると思います

ボタンは左右とも31キイのようですが
31キイというと3オクターブにちょっと足りないくらいですね
2オクターブ半というところかな

どういう曲が演奏できるかの目安として
左右、そして楽器全体の具体的な音域が気になるところです
下はどの音から上はどの音まで出るのでしょうか?

左右とも31キイだから両手で61キイ分の音域になるかというと
実際には左右それぞれがカバーする音域に重複する領域があるので
全体は単純に左右の音域を足した音域にはならないと思いますが
 

(無題)  投稿者:Tomyum  投稿日:11月10日(金)13時39分19秒
  川井様、遅くなりましたがホームページへのリンクありがとうございます。
ろばの耳さま、ZENさま、フリーベースへの貴重な情報ありがとうございます。どうやら今の自分には敷居が高そうです。しばらくは(多分一生?)このままいこうかな、と思ってしまいました。重たいってのも自分には躊躇させる大きな要因です。
奈良のアコ弾きさま、例会の情報ありがとうございます。いつかお邪魔したいと思いつつ、今月も残念ながら行けません。今後も情報をよろしくお願いします。

http://www.eonet.ne.jp/~shinsato/

 

Harry Geuns Chromatic Bandoneon  投稿者:川井 浩  投稿日:11月10日(金)06時03分38秒
  HG Geunsのクロマチック・バンドネオンです。 左右ともボタンアコ(Cタイプ)の左右対称配列のため、ボタンアコを弾ける人なら、ほとんどすぐに演奏が開始できます。ちょっとのお稽古でピアノやオルガンを弾く要領で演奏できちゃいます。一つのボタンで押し引きとも同じ音がでますので、ピアソラの演奏のように引くときだけ演奏するような必要もないため、蛇腹も短くて済んでいます。 よって、コンパクト、よって、さらに軽い。 リードはアコーディオンリードを使用していますが、音色はしっかりとバンドネオンの音色になっています。 もちろんゼロトレモロで音色はSuper Dry!  お蔭様で在庫完売となり、人気を実証した形です。 次の入荷は来年になりそう。 予約を入れたい方はお早めにどうぞ!

http://www.akkordeon.jp/Demono/HG%20Bandoneon.htm

 

クロマチックバンドネオン  投稿者:ZEN@北海道  投稿日:11月 9日(木)01時47分18秒
  バンドネオンだから必ずしもタンゴと限定せず
左右対称(左右対等)のクロマチック配列と考えると
自由にやりたいことができるかも知れませんヨ
 

楽器選びの実体験  投稿者:ろばの耳  投稿日:11月 8日(水)23時30分51秒
  ZENさん
 早速の回答有り難うございました。
 楽器は、確かに実際に手に触れて音を出してみないと分からない部分が多いですね。
なるべく早い時期にまた柏詣でが必要なようですね。
 

奈良アコ例会のお知らせ  投稿者:奈良のアコ弾き  投稿日:11月 8日(水)11時52分56秒
   奈良アコ愛好会、11月例会のお知らせです。
毎月一回のたのしい愛好者のつどいです。歌謡曲あり、クラシックあり、ミュゼットあり
なんでもありのシロウト集団。ときどきオーディエンスも見えます。
 リーズナブルなレストランおすすめランチをたのしみながらの腕試しは人前での演奏の
愉しさを実感させてくれます。
 暇のある方はぜひ一度お越しください。
ところ:東市小学校前バス停下車、東へ徒歩5分(近鉄奈良駅から藤原町行きバスで20分)
    クッキングバンク21
とき:11月25日(土)午後1:30pm〜4:00ごろまで
 

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