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Hlavacekはナチスドイツがチェコを併合するまでKebberleなどと並んで爛漫と咲き誇っていたチェコのアコメーカーの代表的なブランドの一つ。アコ敵視政策でほとんどのアコメーカーは閉鎖に追い込まれた。戦後、ナチスドイツが引き上げてきてからはスターリンのロシアに蹂躙されつづけ、ドプチェク、チャフラフスカなどによる「プラハの春」も無残に踏みにじられるなか、ボヘミアの民族の誇りを失わなかったチェコ国民のアイデンティティの一つがこのHlavacekだ。 文学的表現でいうところの「ボヘミアン」とは自由気ままに楽しく生きる人、とか、定住しない落ち着かない人とか、肯定的にも、否定的にも用いられるが、もともとジプシーなどの影響も受けた遊牧の民が深い森と牧畜生活に出会い、長く暗い冬の間に発展させた木工技術から作りだす楽器と、音楽を奏でることで自らの生活を楽しく、あるいは苦悩を乗り越え、民族の団結をはかったことを超えて、近隣諸国へ音楽の行商を行って日銭を稼ぐことになったことから、ボヘミヤの森は平原から流れてくる人たちはいつも音楽をやって楽しそうで、日銭を稼いでは村から村へ移動してしまうので、税金も払わず、なんとも気楽な人生だな、というような、やっかみと憧れ、そして楽しさを分けてくれるありがたい存在としての「ボヘミアン」という概念が出来上がったものと思われる。 音楽が普段の生活と、民族団結とに不可欠で、どんなにつらいときでもそれさえあれば生き延びることができるという存在である国からきたアコ。 超低音で下っ腹に響くチューバのような音色のバス、音色を聞いただけで踊りだしたくなるトレブルの音色、これで奏でる音楽には楽しさ、悲しさを越えた生命力を感じる。 自然な木目を生かしたデザインもすばらしい。 1台入荷しています。 Diatonicアコの入門機としても最適です。
http://www.akkordeon.jp/Demono/Delicia%20Hlavacek.htm
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