|
私は24年間ダンスホールのバンド屋をしましたが、日本のダンスはイギリス系の所謂ソシアル・ダンスでダンスホールのお客様の多くはダンス・スタジオの生徒さん、かなりレベルの高い競技会の為の練習をしていると云った感じでご本人達一生懸命、ダンスを楽むのとはかけ離れた感じでした。 フランスのガラ、ティ・ダンサン、バルやガンゲットで踊るダンスは日本のそれとまるで別物、同じ早いテンポのワルツでも着飾って華麗に踊るウィーン大舞踏会のウィンナ・ワルツとも違い、昔のフランス映画「北ホテル」でカナール・サンマルタンの橋の下でルイ・ジューヴェを取り囲むようにジタンのタバコを咥えながら踊るジゴロや娼婦たちのダンスと今のフランスでヴァルス・ミュゼットで踊るダンスは殆んど同じ、形にはまったステップなどお構いなしに何時間も踊り続けるフランス人を見ていると本当に楽しそう、人生をエンジョイしている姿は日本人とまでちがいます。日本の踊りも古代「歌垣」や「盆踊り」などの頃はより生活に馴染んでいたようです。 ただ悲しいのはフランスでもミュゼットでダンスに興じるのは中高年の男女です、若者はあまり見かけません。
http://www2.starcat.ne.jp/~wani/sumiya/sumiyatop.htm
|
|